ゆあのゲームブログ

海外のゲーム、マイナーなゲームを主にレビュー記事を書いています。時より最新ゲームのレビューや攻略も書いています。

ゆあのゲームブログ


【レビュー】『ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔』可愛い相棒チェシャと禁断の森へ迷い込むベヨネッタのはじまりの物語【評価・感想】

(^-^*)コンチャ! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

本日は、ベヨネッタのはじまりの物語『セレッサと迷子の悪魔』のレビュー記事です。

 

今までベヨネッタシリーズって気になってはいたけどプレイしたことがなくてスルーしていたのですが、本作に関してはグラフィックや世界観、ストーリーが凄く気になって早速プレイさせていただきました。

 

ベヨネッタシリーズを遊んだことがない僕でも十分に楽しめるのか、セレッサとチェシャ2人同時操作がどのようなアクションになるかなど最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『よかった所』『気になった所』をご紹介させていただきます。

 

ベヨネッタシリーズが好きの方、謎解き探索アクションゲームが好きな方、アクションゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【9点】

 

  • ベヨネッタの幼少期時代の物語

  • セレッサとチェシャ2人を同時操作する楽しいアクション性

  • やりごたえのある戦闘アクションが楽しい

 

作品紹介

公式サイトより

牢獄に囚われた母を救うため”禁断の森”を訪れた、幼き魔女「セレッサ」。
窮地に立ったセレッサが魔界から召喚した、生後間もない悪魔「チェシャ」。
不気味な妖精たちが暮らす森を舞台に、未熟なふたりの冒険が始まります。

作品紹介
製品名 ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔
ハード Switch
ジャンル 3Dアクションアドベンチャー
発売元 任天堂
開発元 PlatinumGames Inc.
発売日 2023年3月17日

 

プレイ後の感想

とにかく全てが細かく丁寧に作られていて、ストーリー、遊びやすさ、難しさのバランスが完璧な作品でした

 

僕はベヨネッタシリーズを全く遊んだことが無く今回ナンバリングとは違いますが初めてベヨネッタシリーズに触れました。

 

ナンバリングとはグラフィックもアクションも操作性も全く違うので、もはや別ゲーとは思いますがめちゃくちゃ楽しく遊べました。

まずストーリーなのですが、ベヨネッタの幼少期を描いたストーリーで見習い魔女であるセレッサが師匠のモルガナの言いつけを破って禁断の森『アヴァロン』に入ってしまうところからスタートします。

 

そもそもこの森に入った原因が母親を救う力が手に入ると知って入ってしまうんだけど、森の中には悪い妖精が居て色々邪魔してくるんだよね。

この妖精が主な敵となって立ちはだかるんだけどとにかく種類が多かった。

 

最近のこういったアクションゲームって敵キャラが少なく、使い回しされていることが多いけど本作はとにかく色々なタイプの敵が登場するので戦闘が楽しくて仕方なかった。

 

ただ、戦闘はちょっと難しくセレッサは補助役チェシャが攻撃役と二人一組となっている。

セレッサは左スティックとLとZLボタンで操作しチェシャを右スティックとRとZRで操作するので、はじめ頭が混乱するのですが徐々になれてくると戦略を考えながら戦闘が楽しめるようになっていました。

 

チェシャはストーリーが進むと『エレメント』という属性の力を手に入れることができ、と4種類の属性が操れるようになります。

 

これらを操るには魔力を消費する必要があるのですが魔力回復がアイテムで回復するのではなく、『ハグモード』といってぬいぐるみに変身しセレッサにハグされることで魔力が回復します。

 

こういう細かい演出がアイテム管理をしなくて便利だし、ハグで回復という可愛いアクションも見られるし個人的には好きです。

 

ただ、セレッサの体力は回復アイテムで回復する必要があるのですが、クリアするまでほとんど使うことがなかったので戦闘はどちらかといえば優しく作られていました。

 

後半になると雑魚敵も強くなり属性バリアを使ってくるので、それに合った属性攻撃をしないとバリアを破壊できず戦闘に苦労するような一癖ある楽しい戦闘も楽しめました。

 

また、探索についてもこれまた面白くてアヴァロンの森の中はエリアごとに区切られており、ひとつのエリアをクリアすると前回冒険したエリアと繋がったり、新しいエレメントを手に入れると新しい道が開けたり、探索意欲が湧くような作りになっていました。

他にも妖精たちが作り出した『幻影妖域ティルナノーグ』というダンジョンを攻略することができます。

 

ティルナノーグの中ではセレッサとチェシャ両方の力を使って謎解きをしたり強力な敵と戦うことができ、クリアするとセレッサの体力最大値がアップするアイテムを手に入れることができました。

 

ゲーム中盤ではセーブポイントからセーブポイントへ移動できるファストトラベルが解禁するので道に迷っても安心して元の位置に戻れました。

 

方向音痴の僕でも安心して探索できたよ

 

ひとつ残念だったことは、探索の目的でもある宝箱なのですが出てくるアイテムが回復アイテム系かスキルアップをする際に必要となる素材のみしか手に入れることができなかったというところ。

ゲームをクリアするとおまけ要素としてセレッサの『衣装』が手に入るようになるのですが、宝箱からもこういった見た目を変えられるアイテムが手に入ればもっと探索意欲が湧いたのになーと個人的にはちょっと残念でしたね。

 

ただ、気になったところがほとんどなかった作品で、グラフィックはステンドグラスの中に入ったような綺麗でワクワクする世界観が表現できていたし、なによりストーリーも感動する内容で没入感がありました。

 

それではより詳しく『よかった所』『気になった所』をご紹介させていただきます。

 

よかった所

幻想的な世界観

本作のパッケージを見てもわかるように今までのベヨネッタシリーズとは異なり絵本の世界に迷い込んだかのような幻想的な世界。

 

ステンドグラスを彷彿とさせるキラキラした世界でお話しを読み進めてしまう絵本のごとくゲームも止め時が分からなくなり気が付くと没頭して遊んでしました。

 

セレッサやチェシェ、敵キャラクターなど全てが世界観と一体化していて文句の付け所がないほど美しかった。

 

惹きこまれるストーリー

そもそも何故セレッサは母親を助けるために力を求めて禁断の森に入ったのか、森の中に居る妖精とは何者なのか、師匠であるモルガナとは一体誰なのか、こういった謎がストーリーを進めていくにつれ、ひとつひとつ解かれていきエンディングを迎えるころには全てが繋がって「そういうことだったのかー!」と納得させられるほど、ストーリーに惹き込まれました。

 

探索意欲も湧くような作りになっていて、それが相まってかゲームの止め時が分からず時間を忘れてストーリーを追っていましたね。

 

ただ、個人的にはセレッサの性格があまり好きになれずちょっと弱弱しい。

ベヨネッタのイメージが頭に強く残っているので、あのベヨネッタの幼少期とはとても思えなかった。

 

もうちょっと凛としていてもよかったような。

 

2人で探索と謎解き

本作はセレッサとチェシャ二人一組で探索や謎解きをして進めていきます。

 

謎解きにおいては頭を悩ませるほど難しくはなくゲーム序盤で解いた謎の応用が後半に出てくる感じになっているので、ちょっとずつ難しくはなっていくものの楽しめる内容になっていました。

 

それよりも楽しかったのが探索です。

 

一見行き止まりに見える通路でもストーリーが進むと「あれ?ここ何処かで見覚えが」となるよう上手いことマップが繋がっていたり、エレメントを手に入れるとチェシャが属性攻撃を覚えることによって、ある属性でしか通路が開かない場所が多々あり、一度訪れた場所でも再度訪れると新しい発見、新しい道が見つかり探索意欲が湧きました。

 

ただちょっと残念だったところはマップ上に宝箱がいくつか置いてあるのですが宝箱からはスキルを覚えるのに必要な素材と回復アイテム系しか入手することがなく、宝箱を開ける意味がそこまで感じられなかった。

 

スキルに関しては全て覚える必要もないのでそこまで素材を必要としないですし、回復アイテムも僕がプレイした限りではほとんど使うことなくクリアしました。

 

なので、宝箱目的というよりも純粋に探索が好きな人は楽しいと思う。

 

探索の先に良いアイテムが手に入るかも?という期待を持って探索しても手に入るのは素材ばかりなので面白くないと感じる人も多いかもしれません。

 

ちょっと難しい戦闘アクション

従来のベヨネッタシリーズのようにド派手なアクションで敵を蹴散らすのとは違い、セレッサとチェシャ2人を同時に操作して戦闘を行うシステムで、これが新鮮でめちゃくちゃ面白い反面、頭が混乱しちゃうときもあって難しさもありました。

 

セレッサは攻撃するのではなくチェシャの補助役となり敵を拘束したりチェシャを回復したりすることができる。

 

一方チェシャはド派手なアクションで敵を蹴散らしていくのですが、セレッサの補助がないと蹴散らすことが難しいようになっていてこれが面白かった。

 

セレッサには体力、チェシャには魔力があり、チェシャは魔力を使って戦うんだけど魔力が切れたらぬいぐるみの姿を変えセレッサに抱き着いて回復します。

 

また、セレッサの体力はアイテムで回復することができるようになっていて、この2人を常に動かしながら体力と魔力を管理しつつ敵を倒していいかなければいけないので、途中頭が混乱する場面も出てくるけど、慣れるとスムーズに戦えるようになり後半は爽快感もあって気持ちがよかった。

 

敵によっては特殊な能力を思っていたり、盾を持っていて正面から攻撃が通らないなど通常では倒すことが難しい場合もあり、そういった場合にセレッサの補助が役に立ち、二人一組という感覚が良い意味で伝わってきて、ついつい『頑張れ!』と応援したくなるような組み合わせでした。

 

気になった所

絵本の演出

ゲームを進めていると謎解きや探索をする場面で結構な割合でムービーが入りテンポが悪い。

 

ムービーと言っても本作は絵本のような静止画で作られていて、1ページずつページを送るようなアニメーションがムービーとして流れるものなんだけど、実際にページを送るアニメーションが入る時と入らない時があり、ページ送りが入るムービーの時は音声スキップをすると一瞬画面が暗転するのがこれまた気になる。

 

元々が絵本のような可愛らしい世界観で雰囲気はものすごく好きなんだけど、この演出がどうも煩わしいというかテンポの悪いさを感じた。

 

絵本を読んでいるような演出も嫌いじゃないけど、普通にAボタンを押してシーンが変わるようにするだけでよかったと個人的には思いました。

 

セレッサの性格

これは個人の好き嫌いがあると思うけど、僕はセレッサの弱弱しい性格がどうも馴染めなかった。

というかちょっと面倒くさいなーと思ってしまった。

 

幼少期だからここから成長して今の堂々としたベヨネッタになるんだろうけど、それにしてもか弱すぎる。

 

もう少し凛とした立ち振る舞いが欲しかった。

友達であるジャンヌはセレッサと真逆の性格で凛としていて個人的にはジャンヌのが好みだった。

 

まとめ:ベヨネッタ オリジンズ: セレッサと迷子の悪魔

グラフィックは綺麗、世界観の作りこみが丁寧、探索、戦闘、謎解き全てのバランスが良い、とにかく良作と呼べる最高のゲームでした。

 

ナンバリングのベヨネッタシリーズを遊んだことがない人やちょっと取っつきにくいなーと思っている方、本作はいい意味で全く違う別ゲーとなっていますので、是非遊んでほしい作品です。