ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『Steelrising(スチールライジング)』荒廃したパリを舞台に最高傑作のオートマタ「アイギス」と共に暴れ狂う人形達に立ち向かうソウルライクゲーム【評価・感想】

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、荒廃したパリを舞台に暴れ狂う人形達に立ち向かうソウルライクゲーム『Steelrising(スチールライジング)』のレビューをさせていただきます。

 

今から大体2年前ぐらいに発売されたちょっと前のゲームなので、クオリティーが若干不安だったものの、いざプレイしてみるとそんな不安が吹っ飛ぶほどソウルライクゲームとして面白かった。

 

主人公のアイギスや敵の人形の動きが、人間とは違う独特の動きで初めは困惑したけど、今までにない感覚が伝わってくる感じが他のゲームでは体験できない感覚でした。

 

そんなスチールライジングを最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

PS5のゲームをお探しの方、ダークなストーリーが好きな方、ソウルライクゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【6点】

 

  • 人形を操作する感覚が人間キャラクターとは違う独特な操作感で楽しめた

  • 緊張感はやや薄いもののソウルライクゲームとしてライト層におすすめ

  • ゲーマーから見ると色々と惜しいゲーム

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Steelrising(スチールライジング)
ハード PlayStation5、Xbox
ジャンル ソウルライクアクション
発売元 Nacon、Bigben Interactive S.A.
開発元 Spiders
発売日 2022年9月8日
総プレイ時間 23時間

 

プレイ後の感想

プレイアブルキャラクターであるアイギスや敵のオートマタは全員人形なだけに、操作していて動きが人間とは違う初めての感覚でしたし、ゲーム全体のバランスが丁寧でソウルライクを初めてプレイする人にはぴったりな作品だと思いました

 

本作は1789年のパリが舞台となっており、ルイ16世とその配下である無慈悲な機械仕掛けの軍団オートマタによりパリが荒廃してしまう。

 

そんな中、王妃マリーアントワネットのオートマタである主人公「アイギス」がこの混沌としたパリを救うため、軍団に一人で立ち向かう革命的な物語となっています。

 

本作の魅力は荒廃したパリのダークな世界観とやっぱりこのオートマタ。

主人公であるアイギスや敵のオートマタ軍団は全て機械仕掛けの人形となっており、見た目も動きも人形なんですよね。

 

人間のキャラクターを操作しているのとはまた違い、人形ならではのぎこちない動きが操作していて、難しくもあり面白い。

 

ただ、若干モッサリとした動きが多少ストレスを感じるところはありました。

 

そんな本作はソウルライクというジャンルで、いわゆる死にゲーと呼ばれているアクションゲーム、とにかく高難易度で知られているジャンルなんですよ。

 

数々のソウルライクゲームをプレイさせていただきましたが、中でも本作はどちらかと言えばソウルライクを初めてプレイするライト層でも、安心して遊べるような丁寧な作りで、とても遊びやすかった。

 

まず、そのひとつとしてレベル上げがかなりやりやすい

レベル上げがしやすいと、アイギスのステータスを上げることができるので、とりあえず体力を上げまくれば、すぐに死ぬことがなくなる。

 

死にゲーとは分かっているものの、同じ所で何度も死んでしまうと、ゲームのモチベーションって下がってしまうと思うので、なおさら初めてプレイする人はおすすめだと思う。

 

慣れている人であれば体力ではなく攻撃力に全振りして、ささっとボスを倒すこともできる。

そして、武器種が豊富なので、自分に合った戦闘スタイルを選ぶことができるのも個人的にはおすすめ。

槍、双剣、扇子、盾、ハンマー、銃など9種類ほどあります。

 

個人的には距離を取りながら戦える槍をずっと使っていましたけどね

 

数多い武器もアイギス同様に強化することができるのですが、強化するには通貨代わりの「アニマエッセンス」を消費することでアイギスも武器も強化することができる。

 

「アニマエッセンス」は敵を倒すと経験値のように手に入れることができるので、敵を倒せば倒すだけ強くなれるという仕組み。

 

また、他のソウルライクゲームでよく見られるジャスト回避やパリィといった紙一重のアクションもあるにはあるけど、そこまで重要視されていないので、なおさらライト層にはおすすめ。

 

例えば、ボス戦でこれらの紙一重のアクションが重要視されていると、とにかく難し過ぎるんですよ。

 

ボスの動きを覚える必要があるし、タイミングや隙を狙うことが重要になってきますからね。

でも、本作の場合そういったアクションは重要視されていないので、ボスの攻撃から逃げまくって、隙を見つけたら攻撃する、これを繰り返せば大体倒すことができるので、ボス戦といっても雑魚敵よりもちょっと強い敵という感覚で戦えました。

 

ソウルライクに慣れているゲーマーからすれば緊張感があまりなく面白くないと評価する方もいるかもしれません。

 

そして、何より他のソウルライクと比べて楽だと思えたことは、行き先表示ができるというところ。

やっぱり、ソウルライクって迷わせてくるんですよ

 

迷っている間に雑魚敵にやられて悔しい思いをすることがあり、ある意味醍醐味というか死にゲーあるあるだと思うんですよね。

 

ですが、本作の場合コンパスというアイテムを使えば、どこへ向かえばいいかアイコンが表示されるので、とても親切だと思いました。

 

その代わりマップはないですけどね

 

ストーリーだけをクリアしたいなら、さほど迷うことなくサクサク進めるところもおすすめ。

 

ストーリー以外のサブクエストや探索までしっかり遊びたいという方は、それなりに複雑なマップを探索しないといけないので、死にゲーということもあり、覚悟は必要ですね。

 

ここまでバランスが良い本作ですが、それでもやはり難しいと感じる方の為に『アシストモード』という設定が用意されている。

 

アシストモードでは被ダメージ軽減やスタミナ回復速度などを任意で調整可能。

この設定を使い、ストーリーだけを楽しみたい方や雰囲気だけ楽しみたいライト層も手軽に手を出せるのは、本作のメリットとなっている。

 

ソウルライクを遊びたいけど、クリアできるか不安といった方におすすめの作品です。

 

よかった所

人形ならではの動きがリアル

モッサリとした動きがストレスに感じるが、人形を操作していると思えば、これはこれで雰囲気が出ていて僕は逆に良かったと思えた。

 

滑らかな動きというよりも、ひとつひとつの行動が少しぎこちなく、ボタン入力しても少し遅延があるような動きなので一手一手のアクションが凄く大切になってくる。

 

というのも、あくまでソウルライクなだけにゴリ押しをしようとすると、モッサリとした動きがこちら側が思う直感的な動きに繋がらないので、死んでしまう確率が上がるんですよね。

 

ここの駆け引きだったり、動きをよく見て行動しないといけない冷や冷や感はプレイしていて面白く感じましたね。

 

ただ、この人形のようなモッサリとした動きは癖があるので、苦手な人は馴染まず面白くないと感じてしまう部分でもあるので、人を選ぶと思う。

 

ソウルライク初心者に優しい

とにかく他のソウルライクゲームよりも優しく簡単だった本作。

 

ちょっと気を抜くとやられてしまうこともあるが、基本的には敵が強いと感じたことはなく、攻撃力を上げ、武器もそれなりに強化すれば苦戦することなくガンガン進むことができました。

 

近距離武器が多い中、中距離を取って攻撃できる槍がどうも強すぎましたね。

とにく溜め攻撃を一撃与えれば、ほとんどの雑魚敵は瀕死になりますし、隙を見て2、3回突くだけで大体は倒せました。

 

ボス戦も同様に苦戦することなく、攻撃も決まったパターンでしか攻めてこないので、かなり優しいソウルライクだったと思う。

 

また、雑魚敵の回復アイテムや攻撃アイテムのドロップ率が非常に高く、アイテムに困ることもなかった。

 

回復アイテムは気がついたら100個以上持ってましたし、攻撃アイテムはボス戦でジャンジャン使っても余るぐらい。

 

なんなら、アニマエッセンスを消費してショップで購入することができるため、攻めが主体のソウルライクだった。

 

ただ、後半無駄に長いマップがちょっと疲れちゃいましたね。

最後はサクっと終わりたかったところ。

 

気になった所

ソウルライクなんだけど一押し足りない

ここまでライト層にはおすすめとご紹介していますが、逆にゲーマー目線で見たらどうだろう?

 

ソウルライクとしては色々ひと押し足りない部分があるんですよね。

 

まずはファストトラベルについて、大まかに6つのエリアを探索し、メインストーリーやサブクエストが進行していくのですが、1つのエリア内には複数の小さなエリア分けがされています。

 

にも関わらず、小さなエリア間でのファストトラベルがないんですよね。

 

メインストーリーを攻略している最中はあまり気になりませんが、隅々まで探索していたり、サブクエストを攻略するにあたって、小さなエリア間のファストトラベルがないと、かなり走らされるので、かなり面倒でした。

 

続いて戦闘アクションについて。

 

色々な武器を使えば武器ごとに固有のアクションがあり、飽きずに楽しめると思いきや、槍のように強武器もあれば、そうでない武器もあり差が激しかった。

 

序盤はギリギリの戦いを楽しめたけど、中盤から終盤になるにつれ雑魚敵が弱く感じてしまった。

 

アイギスのステータスや武器強化が上がっていくにつれ、雑魚敵をもう少し強くしてもよかったかな。

 

特にボス戦は緊張感はなく、駆け引きのような雰囲気もないので、楽しめたかと言われると正直微妙でした。

 

攻撃をアイテムを適当に投げれいれば勝ててしまうこともあるので、バランスがあまりよくなかったかな

 

続いてアイテムについて。

 

これは僕の攻略方法が悪かったのか、中盤で手に入れた防具が強すぎて終盤で手に入る防具がことごとく弱く、終盤の探索はメリットを感じず退屈でした。

武器も結局、初期武器を最大強化したものをエンディングまで使っていましたし。

 

どうもゲーム全体のバランスがあまり良くないように思えたかな。

 

なのでやはりライト層には遊びやすくなっているが、ゲーマーには少し退屈なゲームだったと言えますね。

 

まとめ:Steelrising(スチールライジング)

それなりに楽しめた作品だが、1周すればお腹一杯になる内容なだけに、2週目をプレイしたいとは思えなかった。

世界観やコンセプトは良かったので、ソウルライク好きのユーザーには是非プレイしてほしい。