ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『Dungeons of Hinterberg(ヒンターベルクのダンジョン)』街並みや景色が美しいのどかなオーストリア・アルプスの新たな観光名所で繰り広げられる美しいアクションRPG【評価・感想】

(^-^*)コンチャ! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、街並みや景色が美しいのどかなオーストリア・アルプスの新たな観光名所で繰り広げられる美しいアクションRPG『ヒンターベルクのダンジョン』のレビューをさせていただきます。

 

本作はトゥーンレンタリングで描かれた美しいグラフィックと、25個のダンジョンを攻略していくアクションRPGとなっており、謎解きやアクションはゼルダの伝説を彷彿とさせます。

 

街ではNPCと会話し高感度を上げたり、広めのフィールドでは探索しながらダンジョンを探したりと、本格的な作りになっており、戦闘アクションは物理攻撃と魔法攻撃の組み合わせで爽快感があり面白い。

 

そんなヒンターベルクのダンジョンを最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

アクションRPGが好きの方、探索やダンジョン攻略といったやりがいを求める方、美しい景色や街並みをゲームを通して体験したい方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【8点】

 

  • 25個のダンジョンがどれも謎解きが丁寧に作られていて、やりがいがある

  • 攻撃スキルや魔法の組みあわせ、そして種類豊富な装備品があり硬派なRPG体験ができる

  • ゲーム進行のテンポが悪く少しもどかしい気持ちになる

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Dungeons of Hinterberg(ヒンターベルクのダンジョン)
ハード steam、Xbox
ジャンル アクションRPG
発売元 Curve Games
開発元 Microbird Games、 Microbird GmbH
発売日 2024年7月18日
総プレイ時間 19時間

 

プレイ後の感想

美しい風景とは裏腹に、ダンジョン攻略がゼルダ顔負けの謎解きばかりでかなり面白かった!戦闘も敵の強さのバランスが丁度よく、強敵に挑むワクワク感が味わえた良ゲーでした

 

まずは世界観をご紹介すると、

「本作の拠点は、街並みや景色が美しいのどかなオーストリア・アルプスの新たな観光名所、ヒンターベルク。

 

プレイヤーは弁護士のルイーザとなり、日々の生活から離れヒンターベルクのダンジョンを攻略することになります。

 

そこでは数々のスリルが待ち受けており、果たしてルイーザは初日でギブアップすることになるのだろうか?それとも討伐の達人《マスター・スレイヤー》になれるのだろうか?」

 

という世界観となっており、本作の魅力はやっぱり美しい街並みや景色といった世界観。

 

アルプスが舞台となっている為、フィールドやダンジョンは草原や山や川といった自然豊かな場所が多い。

また、ヒンターベルクには25個もダンジョンが存在しており、観光名所となっている。

各ダンジョンには敵の強さが表示されており、自身の強さと比較して攻略しやすいようになっています。

 

ダンジョンにはゲートを通ることで入ることができ、出口に配置されたスタンプを押すことでクリアとなる。

 

出口に向かうには強敵と戦ったり、謎やパズルを解く必要があるのですが、これがめちゃくちゃ面白い。

謎解きやパズルはゼルダの伝説っぽい難しくも面白さがありますし、戦闘スタイルや普段のアクションもゼルダからヒントを得ているかのようなスタイルなんですよね。

魔法を使ったり、攻撃スキルを使って雑魚敵やボスと戦うのですが、スキルを一度使用するとインターバルが発生し、通常攻撃で敵を攻撃すると再度使えるようになるし、同時にMPも回復するので、魔法やスキルでゴリ押しができず、しっかり戦略を立てながら戦闘を楽しむことができます。

 

また、ひとつひとつのダンジョンのボリュームは長くも短くもなく、ほどよいボリュームとなっており、それらのダンジョンがマップのあちこちに配置されています。

フィールドもただ探索するだけではなく、フィールド自体にも謎解きや宝箱がありますし、ボス級の強敵と戦うこともできます。

 

オープンワールドのような広大さはないものの、十分探索できるほどの広さがあるので、JRPGのようなしっかりとしたRPGが体験できました。

 

ただ、ダンジョン攻略や戦闘アクションはよかったのですが、本作の大きなシステムがゲーム全体を微妙と感じさせてしまうことがありました。

 

それは自由度が薄いテンポの遅い進行スタイル。

どういうことかというと、ヒンターベルクという街が拠点となっており、ヒンターベルクではイベントが起こったり、NPCとの会話を楽しんで高感度を上げたり、強い武器を買って主人公を成長させたりとRPGっぽさが味わえるのですが、街の中を自由に動き回れる時間がものすごく限られている。

 

本作は基本、ダンジョンを攻略→街の中でイベントorNPCとの会話を楽しむ→寝る、これの繰り返しなんですよね。

 

ダンジョンとイベントはひとつひとつ見ればすごく魅力的なのですが、好きなタイミングで好きなことができないという、しがらみがありました。

 

また、ダンジョンを攻略する際も時間が経過するのですが、途中でダンジョンを抜けてしまっても時間が経過して強制的に街に戻されます。

 

しかも、フィールドには絶景というポイントがあり、一度だけ絶景ポイントで休憩すると体力アップその他のステータスアップができるのですが、こちらも休憩するとそのまま街に強制送還され、ダンジョンを遊ぶことができません。

 

また、仲良くなるNPCによって得られるアイテムやステータスが異なってくるため、高感度などを気にしながら会話をしなくてはいけません。

 

さらにいうと、このサイクルの中でNPC一人と会話すると時間が流れ、強制的に夜になり寝ることしかできなくなるんですよね。

 

NPCから得られるものは、かなり偏りがありますし、狙っているNPCが必ず居るとも限らない。

このランダム性は僕は必要ないと思いましたし、このシステムはやらされている感が出てきちゃうんですよ。

 

自分が今、行動したいと思った行動が制限されてしまうので、ストレスを感じるユーザーもいるかもしれません。

 

ダンジョン攻略を一気に攻略することができませんし、NPCとのイベントも一回一回こなすしかないですし。

 

とにかく、1日の時間の流れが強制されている為、ゲームをプレイしている時人によっては窮屈さ感じる方も居るかもしれません。

 

この1日システムさえなければ良かったのにと思いましたが、それを差し引いてもダンジョンの丁寧な作りとバランス、そして戦闘システムやアクションの爽快感など、全体的に評価して僕は良ゲーと思えた作品なので皆さんにおすすめしたいです。

 

よかった所

丁寧に作られたアクションRPG

本作はゼルダの伝説を彷彿とさせる謎解きアクションRPGとなっており、その難易度は高く丁寧に作られていました。

 

合計25個もあるダンジョンはひとつひとつ異なった謎解きになっており、先へ進むにつれその難易度も上がり、後半は頭を使うほど。

 

RPGということもあり、武器や防具、ステータスをアップさせるアクセサリースキルなども豊富で組み合わせによって戦闘スタイルを変えられる楽しさがありました。

 

ダンジョン内で手に入る武器や防具にはスロットと呼ばれる特殊能力をハメ込む穴が開いており、攻撃力アップ魔法力アップ、さらには敵のアイテムドロップ率をアップさせたりと、かなり数多い特殊能力も用意されております。

 

弱い武器でも付与させる能力によって使える武器と変貌する楽しさもありますし、防具も同様でアップデートをすることによって、弱い防具でも能力が付与し使える防具へと変わります。

 

これほどまでに丁寧に作られた本作はJRPGをプレイしているような感覚でプレイすることができるので、普段JRPGをプレイしているユーザーにもおすすめです。

 

アクションゲームのようなダンジョン

ダンジョンを攻略するには4つに分かれたワールドへ行き、探索したり謎を解くことでゲートと呼ばれるダンジョンの入り口を見つけることができます。

 

このゲートから各ダンジョンへ入り攻略することができるので、3Dアクションゲームのようなギミックや謎解きで溢れたダンジョンとなっており、各ワールドの色が濃く表現されて作られていました。

 

各ワールドには固有の魔法が使えるようになっており、時には魔法を駆使してダンジョンを攻略することもあります。

 

この魔法が本当に面白くて、枯れ葉が舞うステージでは竜巻が起こせたり雪山ステージではスノボーに乗って爽快に移動できたり沼地ステージではスライムのブロックを作り、足場にしたり敵の動きを封じたりと、魔法はダンジョンの謎解きの他に戦闘でも使うことができ、ド派手な戦闘を楽しむこともできます。

 

ゼルダの伝説に派手な魔法を組み合せたような面白さがありました。

 

やりごたえのある戦闘アクション

本作は通常攻撃、強攻撃、魔法攻撃、回避と4種類あり、通常攻撃はコンボを稼げる他にスキルのインターバルを回復させる役割がある。

 

強攻撃は一撃のダメージが大きいわりに動きが遅いが、MPが大幅に回復する。

 

魔法攻撃はステージ固有の魔法が2種類使えるようになり、それを駆使して敵を足止めしたり、遠距離攻撃に特化しています。

 

回避は敵の攻撃をかわす唯一のアクションでガードはないんですよね。

 

これだけでも戦闘スタイルの幅が広くプレイしていてかなり面白かった。

さらに敵の種類も多いから面白い。

 

敵も大量に湧く雑魚敵から中ボスクラスの特殊能力を持った敵が一緒に登場し戦場がカオスになるんだよね。

 

特殊能力を持った敵は稀にバリアを張っていて、魔法攻撃でバリアを解除しないとダメージが通らないようになっている。

 

こうした敵がわんさか湧くステージもあるので、敵に合わせてスキルの組み合わせや戦闘スタイルを考えながら楽しくプレイすることができます。

 

また、高難易度の敵も居るのでアクションに自信がある方は挑むと夢中になってプレイすることができます。

 

気になった所

進行が一方通行でテンポが悪い

本作の唯一気になった所と言えば進行が一方通行でテンポが悪いということ。

 

というのも、本作には時間の概念があり、朝、正午、夜、夜中と4つの時間帯で区切られており、朝ではイベント、正午ではダンジョン攻略や探索、夜では街の住人と会話して高感度を上げたりショップに行くことができ、夜中では寝るだけ。

 

このサイクルが基本となりゲームが進行していくのですが、どの時間帯でもひとつだけしか行動ができない。

 

というのも、朝は強制的に毎回イベントが挟むので、何もできず正午のダンジョン攻略や探索に関しては、ひとつのダンジョンをクリアすると強制的に街に戻されたり、ダンジョンを途中で抜け出しても時間が経過し、街に戻されます。

 

なので、ダンジョンを一気に攻略することもできないし、探索できる場所も限定的で思ったような探索ができない。

 

夜になる街に戻って住人と会話するのですが、一人の住人と会話し好感度を上げるイベントを行うと、そのまま強制的に夜中になってしまう。

 

一気に複数の住人と好感度イベントができないんですよね

 

このテンポの悪いがゲーム全体の評価を下げているように思えた。

逆に言えば、気になったところはテンポの悪さだけなので、ここが気にならない人からすれば純粋に良ゲーだと思える作品です。

 

まとめ:ヒンターベルクのダンジョン

純粋に面白かった本作。

装備集めやダンジョン攻略、そしてフィールドの探索など後半になればなるほど探索できる範囲も広くなるし、ダンジョンも難易度が上がるし硬派なアクションRPG体験ができました。

 

steamとXBOXしか発売されておらず、残念ながらswitchやPS5では発売されていないんですよね。

switchやPS5でも発売すればそれなりに人気が出ると思うんだけどね。