ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『Thymesia(ティメジア)』疫病の力を使いこなしスタイリッシュな技で攻めるダークファンタジーなソウルライクゲーム【評価・感想】

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、疫病の力を使いこなしスタイリッシュな技で攻めるダークファンタジーなソウルライクゲーム『Thymesia(ティメジア)』のレビューをさせていただきます。

 

約2年前に発売された本作ですが、残念ながらあまり話題にならなかった作品。

 

雰囲気はダークファンタジーでゲーム性はソウルライクとなっており、ブラッドボーンが好きなユーザーはハマるぞ!と聞き、今回プレイさせていただきました。

 

ゲーム難易度もかなり難しいらしく、steamの評価では「非常に好評」と評価が高く、かなり期待できる作品。

 

そんなThymesia(ティメジア)を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

 PS5の面白いゲームをお探しの方、ダークなストーリーが好きな方、ソウルライクゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【7点】

 

  • ダークファンタジーなパリィが主体のソウルライクゲーム

  • 敵とのスピーディーな戦闘が楽しめる

  • ボリュームは少ないが密度が高い

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Thymesia(ティメジア)
ハード PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル ソウルライク
発売元 Team17
開発元 OverBorder Studio
発売日 2022年8月15日
総プレイ時間 18時間

 

プレイ後の感想

とにかく敵の連続攻撃を全てパリィで弾き飛ばして隙を作って攻撃する、この気持ちよさを体験できるのはティメジアだけかもしれない

 

まずは本作の世界観ですが、がっつりダークファンタジーの世界観となっており、とある王国に疫病が蔓延してしまい、荒廃した世界を救えるのは錬金術という考えの元、人々は錬金術を使って独自の強化や治療を行うようになった。

 

錬金術師の代償が大きくなりすぎると、その使用を止めようとする試みが行われたが、いずれも失敗に終わり、王国全体に壊滅的な影響を招いた。

 

あっという間に王国は混乱に陥り、疫病に感染したモンスターが街を徘徊するようになり、治療の希望も失われてしまった。

 

というダークファンタジーの世界観となっていて、雰囲気もBGMもとっても暗い。

 

そんな本作の特徴は、テンポある戦闘アクションと敵に感染している疫病を吸収し技として使えるアクション。

この2つの組み合わせがかなり面白く、ソウルライクとして最高難易度に仕上がっていました。

 

まず、テンポあるアクションとはどういうことか。

とにかく敵の攻撃速度が速い。

かなりスピーディーに攻撃してくる上に、攻撃力が高いので出会った瞬間「え?」と思った時にはやられてしまっているんですよ。

 

ソウルライクって極度の緊張感の中、ジワジワ攻められる作品が多いイメージですが、本作はマジであっという間。

それに対抗すべく、回避、ガード、パリィと3種類のアクションを駆使しながら戦闘を楽しむことができる。

 

ただ、ここには大きな欠点があって、ゲーム序盤でまず思ったことは「雑魚敵や中ボスが驚くほど強すぎて全く気持ちよくない」ということ。

 

回避、ガード、パリィの中で使いこなせば圧倒的にパリィが強い。

 

回避は少しもっさりしており、敵をロックオンした状態のままだと挙動がおかしくなることが多々あり上手く回避できないことがあった。

 

ガードはガード中少しダメージを貰ってしまうが確実に敵の攻撃から身を守れるのはいいが、発動に遅延を感じると言うか何かもっさりしている。

 

正直あまり使えなかった。

 

それに比べパリィはアクションの出が早く、技能と言われるスキルの強化をすることにより、パリィの受付時間を伸ばせることもできます。

 

これにより通常攻撃ならボスの攻撃も無傷で防ぐことができる。

ただ、一口にパリィをすればいいと言っても、かなり難しい。

 

本作の操作性や立ち回りなどを理解するのに少し時間が掛かるんですよ。

というのも、本作はちょっと特殊な体力ゲージをしており、体力ゲージの他に体勢というゲージがある。

 

体力ゲージだけを削り切っても敵を倒すことができず、同時に体勢ゲージも削る必要がある。

体力ゲージは剣攻撃で削れ、体勢ゲージは爪で攻撃することで削ることができる。

これを、戦闘中上手いことバランスよく攻撃しなくてはいけないんですよね。

 

ただ、剣攻撃でも体勢ゲージは削れないことはないのですが、爪攻撃に比べて弱い。

なので、必然と剣と爪両方で戦う必要が出てくるんですよね。

 

そこで、重要になってくるのがパリィ。

 

パリィをすることによって、敵の体力ゲージを削り体勢ゲージを露出させることができる。

その隙を見て一気に爪で攻撃して倒す、これがセオリーなんですよね。

 

なので、ガードや回避をすることによって戦闘が長引いてしまい余計にこちら側が不利になってしまう。

 

このバランスが絶妙に上手くできており、他作品のソウルライクをプレイした中でもマジで難しさを感じた。

 

そして、この絶妙なアクションを引き立てるために、本作にはソウルライクゲームでは当たり前のようにある、装備品やスタミナ、重量といったものがない。

 

なので、攻めたい時に一気に攻めて、敵の攻撃を捌きたい場面ではひたすらそれに徹することが出来る。

 

慣れるまで「面白くない、気持ち良くない」と思ってしまったが、慣れてしまえば脳汁ドバドバ出まくりでした。

 

と、いうようにアクション面においては素晴らしく面白かったのですが、スキル面やストーリーに関しては分かりづらく微妙。

 

まずスキル面ですが、よく説明されないまま放り出されるので初めは意味が分からない。

 

何がどう有利に働くのか、どういったスキルなのかは実際に使ってみて身体で覚えるといった感じ。

 

特にジャンプから特殊なアクションに繋がるスキルがあるのですが、そもそもジャンプっていうアクションは本作にないんだよね。

 

よくよく調べてみると、敵の攻撃をジャンプでかわすアクションがあって、それの派生技だったとか。

パっと見だけじゃどう使えばいいのか分からないスキルが多かった。

 

ただ、スキルポイントはいつでも無条件で振りなおせるのでそれは良かったかな。

僕の場合、パリィと回避スキルを中心に強化しとにかく敵の攻撃を受けないスタイルでクリアできました。

 

そして、ストーリーなのですが、大まかなあらすじは先ほどご紹介したように疫病が蔓延し荒廃した世界なのですが、本作ムービーや人との会話が全くなく、ほとんどがアーカイブを読んでねっていうスタイルなんですよ。

 

これが非常に分かりづらく、サブクエストも全てクリアしないと理解することは難しいのかな?と思う。

 

僕の場合18時間ほどでクリアできたので、時間に余裕がある人は全てのアーカイブを読んでみるといいかもですね。

 

一応マルチエンディングが用意されているっぽいので、そういう意味でも本当はストーリーを理解しながらプレイした方が良かったかもしれない。

 

数あるソウルライクゲームの中ではまあまあやりごたえのある難易度だっただけに、アクションゲームが好きなユーザーにはおすすめしたい。

 

良かったところ

敵の能力を奪う戦闘スタイル

敵の能力でもある疫病を奪い、自分のスキルとして使うことができ、雑魚敵をはじめボス戦もかなり有効に使える。

 

敵によって様々な疫病があり、全部で21個存在する。

 

これらを解放するには特定の技を持った敵を倒するとドロップするアイテムで解放する必要があり、解放してしまえば装備して好きな時に使うことができます。

 

解放していないと敵から奪った技は一度使ってしまうと消えてしまうんですよ。

 

そして、一度覚えた技は同じ素材を使い強化することも可能なので、自ずと周回する楽しさもありました。

 

どうしても倒せない敵が現れた時、どの技が有効なのかを探っている時が最高に面白かった。

 

ただ、ボス戦でもかなり有効に使える技と雑魚敵にすら全く使えない技の差が酷すぎて、結局同じ技ばかり使ってしまったのが勿体なかったかな。

 

ステージ選択式

本作はストーリーに沿って進むオープンワールドのようなゲームではなく、拠点からプレイしたいステージを選択してエリア移動して攻略するタイプ。

 

これの何がいいかって探索したいステージやエリアをピンポイントですぐに遊べるというところ。

 

アイテムを取り逃した時や、効率よくレベル上げしたい時など、オープンワールドのような広いエリアだと、アイテムの場所とか忘れてしまうことが多いので、そういったユーザーには最適化されていて遊びやすくなっていると思う。

 

ただ、ひとつ不満点をあげるとすればエリアが狭いこと。

すぐに目的地へ辿り着いてしまうし、ボスまでの道のりが短いんですよね。

 

多分それを補うかのようにサブクエストが用意されていて、初めは通れなかった通路などがサブクエストを選択すると通れるようになるんですよ。

 

サブクエストも選択式になっているので、そこはエリア内で自然な形でサブクエストもプレイできるようなシステムがよかったなーと個人的には思った。

 

ひとつひとつが短くすぐに終わってしまいますからね。

 

いつでもスキルリセット

雑魚敵やボス戦に合わせてスキルをいつでも振り直せるシステムは良かった。

 

スキルポイントにも限りがあるので、適材適所に応じたスキル構成で挑みたいですし、逆に色々なスキルを試して、このボスにはこれが有効だ!と自分なりのスタイルも見つけられたのが、僕にとってはかなり有効でした。

 

最近のゲームはスキルツリーをリセットできることが多くなったとは思うが、ゲームによっては違う場合もありますからね。

 

結構スキルツリーで長時間悩むユーザーも多いと思うので、気軽に試せるこのシステムはかなり良かった点だと言える。

 

気になったところ

致命攻撃やバックスタブがない

ソウルライクの醍醐味と言えば致命攻撃やバックスタブって大きな存在だと思うんですよね。

 

敵の攻撃をパリィで弾き、とどめの一撃を繰り出す!みたいな、脳汁がドバドバ出る致命攻撃はとにかく気持ちがいいアクションだと思うのですが、本作にはそれがなかった。

 

更に、敵の背後から忍び寄って一撃を繰り出す気持ちよさがあるバックスタブもない。

 

装備品やスタミナという概念もない本作なので、ソウルライクゲームでは当たり前にある面白いと思える要素がとにかくなくて、よく言えばコンパクトに収まっていた印象。

 

本作はパリィ主体のゲームだと思ったので、致命攻撃はさすがに欲しかった。

 

まとめ:Thymesia(ティメジア)

本作はSEKIROやブラッドボーンからインスピレーション受けたのではないか?と言われるほど、システムや雰囲気が似ている部分が多々あり、この2つの作品をプレイしたことのあるユーザーなら楽しめる良作。

 

もちろんインディーゲームなので、粗は多少あるものの密度が高い高難易度アクションゲームだったので、この手のジャンルが好きなユーザーは是非プレイして欲しい作品です。

Thymesia(ティメジア) -PS5

Thymesia(ティメジア) -PS5

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