ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『テイルズ オブ アイアン2』ネズミとコウモリの残虐な戦争を描いた探索型2Dソウルライクアクションゲーム【評価・感想】

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、ネズミとコウモリの残虐な戦争を描いた探索型2Dソウルライクアクションゲーム『テイルズ オブ アイアン2』のレビューをさせていただきます。

 

本作は2021年9月17日に発売されたテイルズ オブ アイアンの正統続編で前作ではネズミとカエルの残酷な戦争を描いていましたが、今作ではそんな残酷な戦争後、新たな黒い影コウモリ軍団が復讐の為、ネズミ王国に攻めてくる新たな戦争を描いたストーリーとなっています。

 

前作のゲーム性はそのままに、新たに今作から追加されたシステムや更に難しくなったボス戦、そして可愛い動物達が描く人間ドラマなど、より一層面白くなっています。

 

そんなテイルズ オブ アイアン2を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

前作をプレイした方、ダークなストーリーが好きな方、高難易度アクションゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【7点】

 

  • ネズミとコウモリの戦争を描いた残酷なストーリー

  • 前作よりもパワーアップした2Dソウルライク

  • 手書き風のグラフィックが絵本を読み進めている感覚になれる

 

作品紹介

作品紹介
製品名 テイルズ オブ アイアン2
ハード PlayStation4、PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル 2Dソウルライク
発売元 United Label
開発元 Odd Bug Studio
発売日 2025年1月29日
総プレイ時間 19時間

 

プレイ後の感想

前作の面白い要素はそのままに今作から新しく追加された属性武器や魔法、そして前作を凌ぐ高難易度ボスなど明らかにパワーアップしていて最高の2Dソウルライクでした

 

まずは本作の世界観ですが、プレイヤーは荒地の番人の後継者・アーロとなり、雪に飲まれた広大な王国を冒険することとなる。

 

前作同様に残酷でダークファンタジーを描いている2Dソウルライクとなっており、ネズミとコウモリの戦争を描いたストーリーとなっています。

 

そんなテイルズオブアイアン2ですが、前作がかなり好評だっただけに今作もかなり期待しながらプレイさせていただきました。

 

一見、探索型RPGのように思える本作は実は硬派なソウルライクゲームとなっており、ハッキリ言ってめちゃくちゃ難しい。

ゲーム性は前作と変わらず、ヒット&アウェイが基本の動きとなっており、敵の攻撃をしっかり見ながら行動する必要があります。

 

敵が攻撃する際、黄色のアイコンが出ればパリィ可能、赤色のアイコンがでれば回避必須といった分かりやすい攻防ができるようになっています。

 

そして、今作から新しい要素が追加され、より遊びやすくなっているかと思いきやゲーム序盤でいきなり「敵強くね?」と難易度が前作よりもパワーアップしており、敵の強さに驚いたんだよね。

 

それもそのはずで、今作から新しい要素として武器を研磨することにより与えるダメージがアップする特殊なアクションや属性武器や魔法といった新要素が追加されました。

研磨は砥石というアイテムを使うことにより武器の攻撃力を上げることができるんですよ。

 

なので、このアイテムを多用してほしいのかボスはもちろん雑魚敵すら前作よりも強くなっていました。

 

ただ、砥石は消耗品かつ持てる数に限りがあるので、ここぞという時にしか使えず、この絶妙なバランスが高難度に仕上がっているんだと思う。

 

また、前作には無かった魔法が新しく追加されており、ストーリーが進むごとに新しい魔法を覚えていくのですが、序盤からすぐに使えるようになるので、通常攻撃と魔法を組み合せて前作にはない戦闘が楽しめるようになっていました。

魔法は通常攻撃をすることによりゲージが貯まっていき発動することができ、戦闘をかなり有利に進めることができる他、武器には属性値が付与されており、敵の弱点武器で攻撃することによりダメージを稼ぐことできる。

 

この弱点武器が今作ではかなり肝となっており、敵を攻撃した際、緑色赤色の矢印が表示されるのですが、これがいわゆる耐性属性と弱点属性を表している。

 

なので、単純に攻撃力が高い武器が強いというわけではなく、いかに弱点武器で攻めるかが重要になってくるんですよね。

 

それに加えて武器を研磨することにより、さらに大ダメージを与えることができるので、それを踏まえて戦闘しないと単純に敵が強すぎてすぐにやられてしまいます。

 

ソウルライクゲーム特有の装備に重量も設定されているので、重量も考慮して装備を組まないと回避行動などが遅くなってしまうので、装備品は色々加味してトータルでしっかり組む必要がでてくるので、前作よりもよりRPG感が出て面白かった。

 

ただ、プレイしていて気がついたのですが、高難易度と言ってもこれも中盤までの話し。

 

終盤に差しかかる辺りになると武器や防具を最終強化することができるようになるのですが、そこから一気に装備が整ってしまうせいで、終盤は逆に敵が弱く感じ駆け足でエンディングを迎えてしまう。

 

せっかく手書き風の奥行きと温かみのあるグラフィックで没入感ある世界観とストーリーを演出しているのに凄く勿体なかった。

 

前作はストーリーに深みがあったが、今作に関してはあっさりしていたんですよね。

 

総プレイ時間は19時間程とそれなりに遊べたが、エンディングまで駆け足で進んでしまう為、最後の最後で腑に落ちない。

 

しかも、次回作に続くような終わり方をしたのも若干気になる。

 

ひょっとしたらDLCで新しいストーリーを補填するかもしれないが、もうちょっとストーリーをじっくりプレイしたかった。

 

でも、ゲーム全体を見ると前作の面白い部分と今作の新要素が合わさり最高の作品になっていること間違いない。

 

前作のキャラクターなども登場する演出には心がウキウキしました。

おすすめはやはり前作をプレイしてから今作をプレイすることをおすすめします。

 

良かったところ

魔法と弱点武器

今作から新しく追加された魔法と属性武器、この新要素のおかげで前作よりもよりRPG感がでて面白かった。

 

敵にはそれぞれ弱点属性耐性属性があり、弱点属性の武器で攻撃した時の大ダメージがかなり気持ちがいいんですよね。

 

また、武器の生成も面白くモンハンみたいに敵から素材を剥ぎ取り初期武器からどんどん強化と成長をさせ、武器によっては各属性へ派生する仕様。

 

夢中になって探索したり敵から素材を集めて最強と思える武器を作っていました。

 

同じ属性の武器でも属性値が高い武器や攻撃力が高い武器、逆にそのどちらも数値は低いが重量が軽いなど、一概に最強武器というものではなく、自分が思う最強装備を組み合せる楽しさがあるんですよね。

 

そのおかげもあってか、終盤は敵が弱く感じてしまい武器の作りすぎもよくないなと思ったが、これを見越して終盤のボスはもうちょっと強くしてもいいのでは?と思ってしまったぐらい。

 

戦闘の駆け引き

今作も前作同様に派手な戦闘でもなければ爽快感ある戦闘でもなく、とにかくソウルライクをギュッと濃くしたような駆け引きがある戦闘が楽しめました。

 

先ほどもご紹介したように、敵が攻撃する際のアイコンの色でこちら側の行動も決まってくるのですが、黄色く表示されたらガード可能攻撃、赤色に表示されたらガード不可なので回避必須と言った感じ。

 

なので、適当にゴリ押しをしようにも無理な作りになっており、一手一手丁寧に攻撃する必要があります。

 

慣れてこれば雑魚敵はサクサク倒せるようになるんですけどね

 

ただ、前作と比べるとボスの攻撃パターンが少なくワンパターンに感じたのは勿体ないと思ってしまった。

 

前作ではトリッキーな動きをするボスが多く、かなり苦戦させられた思い出がありますが、今作では似たようなボスに似たような動きばかりなので、初めは苦戦するものの慣れてしまえばどのボスにも応用が利く行動パターンが多いので、その所為もあってか終盤は簡単に思えたのかもしれない。

 

サブクエストの重要性

今作にも様々なサブクエストが用意されており、ここでしか戦えないボスがいます。

 

最強クラスの武器や防具を作る際に必要な素材もサブクエストのボスから剥ぎ取ることができるので、サブクエストの重要性が前作よりも強く感じました。

 

サブとはいいつつもサイドストーリーもしっかり用意されており、これが意外と重要だったりする。

 

ストーリーだけクリアして終わりだと正直内容がスカスカというか薄すぎると思うんですよね。

そういう意味でもサブクエストはこなした方がいいですし、どの道主人公アーロを強化するには必要になってきますしね。

 

気になったところ

ストーリーや探索

まず初めにストーリーや探索について全体を見ると面白かった、しかし前作と比較した時細かいところまで見てみると続編というよりもDLCに近いものを感じた。

 

前作もけして探索型ではなかったにしろ、それでも多少は探索しながらストーリーを進めていた気がするが、今作においては探索というよりもどちらかと言えばクエスト重視になっているような気がする。

 

世界観は前作から引き継いでいるが、ストーリーが前作のDLCのような感覚だったんだよねー。何かが足りないといった感じ。

 

敵もコウモリ軍団ばかりが攻めてくるものだと思いきや、どちらかと言えば虫が多かった。敵の種類が少ないんですよね。

 

先ほどもご紹介しましたがエンディングが明らかに続編又はDLCあります!と言わんばかりの終わり方なので、それを待ってみてもいいかもしれない。

 

武器のショートカット

今作は敵の弱点属性に合わせて武器を持ち替える必要があるのですが、敵によって弱点属性が違うので、その都度武器を持ち替える度にメニュー画面を開き、持ち替える武器を選択する必要があるんですよね。

 

これが非常に面倒くさかった

パレットと言われるショートカットを作ってほしいぐらい。

 

弱点武器じゃなくても気にならないが敵の属性耐性の武器だった場合、異常にダメージが落ちるので結局持ち替える必要が出てくるんですよね。

 

ここの部分を何とか気持ちよく改善できれば戦闘がさらに楽しくなったかもしれない。

 

まとめ:テイルズ オブ アイアン2

前作が全く絡んでこないというわけではないが、言うほど続編でもなく今作からプレイしても十分に楽しめる内容になっていました。

 

ただ、個人的には前作をプレイしてからプレイすることをおすすめする。

あまり言うとネタバレになってしまいますが、前作をプレイしているとストーリー上で「あ!」と驚くことがあります。

 

アクションゲームが好きな人に強くおすすめできる最高の作品です。

腕に自信のある方はプレイしてみてはいかがでしょうか?