ゆあのゲームブログ

海外のゲーム、マイナーなゲームを主にレビュー記事を書いています。時より最新ゲームのレビューや攻略も書いています。

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【レビュー】『The Plucky Squire(プラッキースクワイア)』2Dと3Dの世界を行き来する全く新しい没入感ある絵本の世界を体験できるアクションアドベンチャー【評価・感想】

こんにちは。 ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、2Dと3Dの世界を行き来する全く新しい没入感ある絵本の世界を体験できるアクションアドベンチャー『The Plucky Squire(プラッキースクワイア)』のレビューをさせていただきます。

 

本作は今までにない、とっても斬新かつ不思議な体験ができるアクションアドベンチャーで、絵本の2D世界と絵本から飛び出した現実の3D世界を行き来しながら悪い魔法使いを倒しに行くストーリーとなっております。

 

2D世界といっても様々な視点で描かれていたり、3D世界では壁の中に入ったり、マグカップの中に入ったり、そこにあるものが全てアスレチックかのような世界が広がる不思議体験ができます。

 

そんなThe Plucky Squire(プラッキースクワイア)を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

2Dアクションゲームが好きの方、3Dアクションゲームが好きな方、ストーリー重視のゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【6点】

 

  • 2Dと3Dの世界を行き来しながらストーリーを進める不思議な体験ができるゲーム

  • ストーリーは分かりやすく絵本を読んでいるかのような没入感

  • 〇〇〇ボリュームは少ないがゲーム性の珍しい発想と謎解きにワクワクできる

 

作品紹介

作品紹介
製品名 The Plucky Squire(プラッキースクワイア)
ハード PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル アクションアドベンチャー
発売元 Devolver Digital
開発元 All Possible Futures
発売日 2024年9月18日
総プレイ時間 9時間

 

プレイ後の感想

ストーリーは分かりやすく、絵本を読み進めているかのような没入感に加え、2Dと3Dの世界を行き来する不思議な体験ができるアクションアドベンチャーゲームでした

 

本作の世界観は絵本のストーリーになぞって進めていくアクションアドベンチャーゲームで、絵本の中の主人公ジョットは見習い剣士のヒーローというキャラクターで、悪い魔法使いハムグランプの魔法によって絵本の世界から追い出されて現実の世界へ来てしまう。

 

ハムグランプは見習い剣士ジョットを追い出し絵本の世界を征服しようとするが、ジョット率いる仲間達がハムグランプの野望を阻止するべく立ち向かうというストーリーとなっています。

本作の魅力はやっぱり2D世界と3D世界を行き来しながら冒険するちょっと珍しくもあり不思議な体験ができるところ。

 

僕はこのゲームを知った時、トイストーリーのアンディの子供部屋を思い出し、トイストーリーの世界のように、子供部屋を縦横無尽に走り回れるアクションゲームかと思ったいましたが、どちらかと言えば絵本の2D世界をメインとしてストーリーが進み、時たま3D世界へ飛び出すという遊び心あるゲームでした。

 

2Dから3Dへ3Dから2Dへ移動する時は一切のロードはなくシームレスに移動ができ、自然と受け入れることができるんですよね。

また、2D世界ではミニゲームのようなボス戦も多く、どことなく色々なゲームからヒントを得て作られたのだろうと思ってしまうほど、某ゲームに似ている箇所も多々ありました。

 

しかし、パクったというような表現ではなく、しっかり本作の特徴やストーリーにあった流れでミニゲームに入るので、違和感は全く感じなかったですね。

 

また、本作の魅力はアクション面だけではなく、翻訳がとても丁寧に作られており、字幕と音声ともに凄く分かりやすかった。

 

海外のインディーゲームの翻訳って毎回期待していないんだけど、本作に限っては子供でも理解できるぐらい、マジで丁寧に作られていたこともあり没入感がありました。

その丁寧な作りが実を結び『言葉の力で謎を解く』という斬新なパズルには驚かされた。

 

これは翻訳を丁寧に作っていないと不可能に近いものなので、この斬新なパズルが違和感なく謎解きとして遊べた時点で翻訳の頑張りようが見えましたね。

 

凄く面白くて斬新かつ不思議な体験ができたゲームですが、思っていたようなゲームではなかったというもの正直なところ。

 

先ほど冒頭でもご紹介したように、子供部屋を縦横無尽に走り回りながら2Dの世界も行けるというような3Dプラットフォームゲームを予想していたのですが、アクションよりもストーリー重視のゲームだったことに少し驚いた。

 

しかも7割2D世界、3割3D世界といった割合で冒険するのですが、メインは2D世界なんですよね。

 

2D世界で起こった問題や謎に対して時たま3D世界へ飛び出し冒険するといった流れになっており、3D世界はいわゆるイベントのような立ち位置なんですよ。

さらに言うと3D世界はテーブルの上だけで繰り広げられるので、子供部屋を全て使っていないんですよね。

なので、動ける範囲はかなり限定的になっています。

だからなのか、3D世界に置いてあるマグカップや壁を使って2D世界へ移動することもでき、疑似的に広く見せている部分が多かった。

 

さらにいうとゲーム前半ではアクションがメインとなっているが、後半になると謎解きが多くなる。

 

僕はアクションがメインと思い、本作をプレイしていたので、後半の謎解きばかりになったときは「面倒くさいな」と思ってしまった部分もありますね。

 

ゲームとしては発想やシステムは凄く面白く、翻訳もしっかりしていてストーリーも理解できるので、おすすめできる作品なのですが、僕のように初めから3Dプラットフォームゲームかな?と思ってプレイすると、謎解きの多さにビックリするかもしれません。

 

それでも、皆さんに本作はおすすめしたい。

 

よかった所

2D世界と3D世界

本作は絵本の世界と現実の世界を行き来しながら冒険することとなりますが、行き来する場合、緑色のポータルと呼ばれる魔法陣のようなもので移動することができます。

 

移動はシームレスに行われ、ストレスなく自然と移動できる。

この発想とシステムは驚きとワクワク感で楽しめました。

 

ただ、ちょっと不完全燃焼だったのは主に2D世界でストーリーが続き、時たま3D世界へ飛び出すことができるのですが、いつでも飛び出すことができるわけではなく、あくまでストーリー上っていうところが勿体なかったかな。

 

好きな時に2D3Dどちらとも行き来でき、思うように動き回れたらもっと楽しくプレイできたと思う。

 

遊び心豊かな演出

本作のボス戦はミニゲーム風となっていて、その演出のこだわりがとてもユニークで面白かった。

また、現実世界の3Dマップでは3Dプラットフォームゲームのような自由度は少ないが、子供部屋の雰囲気、窓から見える外の世界など、とてもリアルに作りこまれていました。

 

また、マグカップの中や壁の中に入り込むと、そこには全く違った世界観やアクションが用意されており、細かいところまで丁寧に作られていた印象。

 

ゲーム終盤ではシューティングゲームがプレイできたり、3D世界からメインとなる絵本を傾けて絵本の世界に影響を及ぼすことができたり、自分で絵本のページをめくり、好きなページへワープできたりと、絵本の世界と現実世界を上手いこと融合させていました。

 

9時間ほどでゲームクリアできてしまうのが勿体ないほど、この遊びをまだまだ体験したかった。

 

翻訳が丁寧で分かりやすい

海外のインディーゲームの翻訳って直訳ばかりでさっぱり意味が分からなかったり、時たま文字化けしているような字幕だったり、とにかくストーリーはあってないようなものと割り切ってプレイすることが多いですが、本作に限ってはびっくりするほど丁寧に作られていて、日本のゲームスタジオが作った?と思えるほど理解できた。

 

しかも驚いたのが子供でも楽しめるように、それほど難しい言葉を使っていないこと。

 

本作は大人でも楽しめるゲームですが、どちらかと言えば子供にも楽しんでもらいと思う発想やゲームシステムが多いので、これはかなり嬉しかった。

 

何度もご紹介しているように絵本を読み進めながらゲームをプレイしている感覚になれます。

 

気になった所

少し自由度が薄い

本作は先日PS5で発売されたアストロボットやswitchのマリオのように3Dプラットフォームゲームではなく、ストーリー重視のアドベンチャー色が強いゲームとなっている為、好きなように動き回ることが少ない。

 

また、絵本の世界では1ページ又は2ページ分がひとつのステージとなって楽しめるようになっている為、結構狭いんですよね。

 

3Dの世界も子供部屋全体がステージとなっているわけではなく、テーブルひとつだけの上で繰り広げられる冒険なので、さほど広くはなく自由度は制限されていました。

 

ストーリーをクリア後、自由に探索できるかと思いきや、チャプター選択できるだけでクリア後の楽しみはなかったですね。

 

だからこそ、もう少しこの世界を堪能したかったし心残りがありますね。

あと5時間ほどボリュームを追加してほしい。

 

まとめ:The Plucky Squire(プラッキースクワイア)

2D世界と3D世界をシームレスに行き来できる発想とシステムには驚きとワクワク感があり、凄く楽しかったしストーリーは分かりやすいし、それなりに楽しめた文字を使った謎解きには頭を悩まされたりと、インディーゲームの中ではかなり面白かった。

 

少し気になったところもご紹介させていただきましたが、それを差し引いても強くおすすめしたい作品です。