ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『スター・オーバードライブ』SOS信号を受け取った主人公が降り立ったのは未知の惑星?そこで見た謎のタワーの秘密を探るアクションアドベンチャー【評価・感想】

※こちらの記事は株式会社 3goo(サングー)様から商品提供をしていただきレビューを書かせていただいております。

 

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、謎のタワーの秘密を探るアクションアドベンチャーゲーム『スター・オーバードライブ』のレビューをさせていただきます。

 

本作はセミオープンワールドの未知の惑星をホバーボードに乗りながら縦横無尽に探索し、謎のタワーの秘密を探るアドベンチャーゲームとなっており、スピード感、爽快感を体験できると知り早速プレイさせていただきました。

 

確かにホバーボードのスピード感は手に汗握る体験ができましたし、風に乗っている感覚でセミオープンワールドを疾走する没入感は最高でしたが、気になるところも多々あり、思っていたような内容とはギャップを感じた作品でした。

 

そんなスター・オーバードライブを最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

オープンワールドゲームが好きの方、未知の惑星を探索するのが好きな方、疾走感や爽快感が好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【4点】

 

  • セミオープンワールドを自由に探索

  • ホバーボードのスピード感と疾走感が癖になる

  • アクションよりも謎解きが多い

 

作品紹介

作品紹介
タイトル スター・オーバードライブ
発売日 2025年4月10日
希望小売価格 プレミアムパック 4,500円(税込) / DL版 3,960円(税込)
ジャンル オープンワールドSFアクションアドベンチャーゲーム
プレイ人数 オフライン 1人
対応機種 Nintendo Switch
レーティング CERO B(12才以上対象)
対応言語 日本語、英語、中国語(繁体字)、中国語(簡体字)、韓国語、ポルトガル語(ブラジル)、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語
開発元 Dear Villagers / Caracal Games 発売元:株式会社3goo
ダウンロード版はこちら https://x.gd/m9I1u
総プレイ時間 11時間

 

プレイ後の感想

セミオープンワールドという広大なフィールドをハイスピード爽快感MAXのホバーボードで自由に探索できるのは評価できるが、色々と惜しい勿体ないゲームでした

 

まず本作の世界観ですが、ある時宇宙船に乗っていた主人公が突然SOS信号を受け取るところから物語が始まる。

 

SOS信号を発信していたのは謎の少女「ノース」。

なんでも彼女は惑星セベテという謎の星からSOS信号を発信しており、この星は何かがおかしいと語りだした。

 

そんなノースのことが気になった主人公は救出へ向かうのですが、宇宙船は不時着してしまい残されたのはホバーボードだけ。

 

謎の惑星にはノースが残したカセットテープがあちこちに散乱しており、カセットテープを集めつつ、ノースの残した言葉を頼りに、謎の塔やモンスターの謎を解き明かすべく主人公は惑星セベテを冒険することとなる。

といった未知の惑星を冒険するアクションアドベンチャーとなっており、本作はセミオープンワールドを自由気ままにホバーボードを操りながら、謎めいた塔や謎のモンスターを倒していくことが目的となっています。

 

このゲームを知った時、広大なフィールドにホバーボードを活かしたアスレチックがあり、謎めいた塔の中ではモンスターをバッサバッサ倒しながらギミックをクリアしていくものだと思っていましたが、実際には大きく違った。

まず、ホバーボードですが、カスタマイズをする毎にスピードアップし、確かに爽快感や疾走感はありました。

しかし、コントロールがしづらく全く安定しないのが難点。

 

後で気になったところで詳しくご紹介しますが、とにかく安定が全くなくストレスが溜まる。

カスタマイズすることによりコントロール値もアップできるのですが、まともに操作できるようになるまでに、かなりの時間が掛かり後半になったぐらいまでは面白くない。

また、セミオープンワールドも確かに広く自由度はあるが、これといってやることがなく淡々とアイテムを回収するか、ストーリーを進めるぐらいなんだよね。

 

謎めいた塔も内部を探索できるのではなく、塔の周りの謎解きをするだけ。

 

うーん、ちょっと思っていた内容とはかなりギャップがある

 

そして、謎解きに関してはゼルダの伝説のような謎解きが多く、僕のようにパズルゲームが苦手な人はまず苦戦する。

別にクリアしなくてもいい謎解きが大半だが、クリアすることにより主人公のステータスアップができるアイテムが手に入るので、ある程度はクリアする必要があるんですよね。

 

また、ストーリーに関わりのある謎解きの場合は、新しいスキルを覚えることができるようになる。

 

敵を洗脳できるようになったり、ジャンプ台を設置できるようになったり、また一時的に時間を止めることができるようになったりと、多彩なスキルを得ることができます。

 

このスキルを駆使し、謎解きに挑んだり、中ボスやボスを攻略することになります。

 

なので、必死に謎解きをし感じたことが、ホバーボードに乗っている時間よりも謎解きをしている時間の方が長いっていうこと。

 

ホバーボードはあくまで移動手段であり、本作のメインは謎解きなんですよね。

 

ここのギャップを受け入れるか、そうではないかでゲームの評価がかなり変わってくると思う。

 

ホバーボードを売りにしている印象だっただけに、僕の中では微妙な評価になってしまった。

 

もう少しアスレチック要素を増やして欲しかったし、敵との戦闘もバリエーションが欲しかった。

 

そもそも雑魚敵と戦う意味があまり感じられず、ただ邪魔な存在だけだったしね。

一応、雑魚敵からドロップするアイテムを使い、ホバーボードをカスタマイズ強化することができるが、このカスタマイズもいまいち使いづらく、理解するのが難しい。

また、ボス戦も唐突に始まり、倒し方も分からないままホバーボードで鬼ごっこが始まるんだけど、操作性がめちゃくちゃ悪いので、まったく爽快感がなく正直苦行とまで思ってしまったんだよね。

 

そして肝心のストーリーですが、結局何が伝えたいのか、何が解決したのかがイマイチしっくりこない。

 

世界観やコンセプトは素晴らしくよかったのに、色々と勿体ないと言いますか、惜しいと思った作品でしたね。

 

正直面白いとも面白くないとも評価しづらい中途半端さを感じてしまいました。

 

良かったところ

慣れてくると爽快感MAX

ゲーム中盤もしくは後半まで本作に馴染まず、雰囲気でプレイしていましたが、後半になるにつれ、色々とゲームの仕様を理解し始めるので、そこでやっと面白味を感じた。

 

フィールドにはミニゲームのようなものがいくつかあり、中でも制限時間内に特定のリングをくぐり続ければゴールというものがあるのですが、ホバーボードをカスタマイズしないとクリアがほぼほぼ無理な状況なのですが、まともに走れるようになるのが、ゲーム後半なんだよね。

 

なので、序盤はマジで面白くないし、ストレスが溜まる部分が多いが、それを乗り越えて後半までプレイすれば、爽快感MAXのホバーボードを体験できるようになる。

 

ただ、これを序盤で体験させて欲しかったですけどね。

 

ゼルダのような本格的な謎解き

広大なフィールドを駆け回る爽快アクションの他にゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに出てきた祠のような謎解きメインのエリアもある。

 

このエリアをクリアすることにより主人公のステータスをアップさせることができるスキルツリー解放のアイテムが手に入るので、積極的に挑むのだが、これが意外と難しくゼルダ顔負けなんですよね。

 

ストーリー上、強制的にやらされる祠のようなエリアもあり、こちらはギミックをクリアするのに必要な特殊なアクションが覚えられるので、こちらもクリア必須。

 

なので、ただ純粋にアクションだけの楽しみたいと思っているユーザーによってはちょっと邪魔な存在になりそうです。

 

ただ、ゼルダ同様に正解はひとつだけではなく、多少ごり押しができてしまう部分もあるので、それはそれで面白い。

 

探索が楽しい広大なマップ

本作は初めから全てのマップが観覧できるようになっておらず、ストーリーを進めながらマップを埋めていくタイプ。

 

なので、常に先が見えないマップが待ち構えているのでワクワクしながら惑星を探索することができる他、マップには隠されたアイテムやSOS信号を送ってきた謎の少女が残したアーカイブなどが点在しており、それを見つけ回収する楽しさもあります。

 

アーカイブには意味のない内容のものから、ストーリーに重要なものまであるので、隅々までついつい探索してしまうんですよ。

 

また、水の上や毒沼の上ではホバーボードが上手く機能せず、ゲームオーバーとなってしまうこともあるが、ゲーム中盤~後半になればそれらを無効にできるカスタマイズが行えるようになり、探索の幅が広がっていく。

 

また、そういったアイテムの他にタイムリミットがあるレースを楽しめたし、敵が陣取っている宝箱の謎を解いたりすることもでき、意外とやれることが増えるが、これも後半にある程度ホバーボードを強化した後にっていう感じ。

 

マップにそれらの場所やアイテムのアイコンが表示されているので、迷わず目的に地へ移動することもできます。

 

探索においてはあまり不満はなかったが、セミオープンワールドというところでちょっと気になったところもある。

 

それは気になったところで詳しくご紹介させていただきます。

 

気になったところ

ホバーボードの操作性が悪い

本作はセミオープンワールドをスピード感あるホバーボードで爽快感の中移動するアクションが売りだと思うのですが、そのホバーボードの操作性がとにかく悪すぎる。

 

というのも、左スティックで操作するのだが、右スティックでカメラ操作できると思いきや、右スティックはホバーボードのトリック用アクションボタンの為、カメラ操作ができない。

 

なので左スティックのみでホバーボードを制御するしかないのですが、スピードが出れば出るほど制御不能となり、とにかくやりにくい。

 

細かい動きやUターンなんてまず無理なんだよね

 

この状況の中で制限時間があるレースをやらされるのだが、これがとにかくストレスが溜まる。

 

PS2時代に流行った制限時間内にリングをくぐりながらゴールを目指すというミニゲームがあるのですが、スピードを要求されるのに操作性が不安定だから、クリアするのにめちゃくちゃ骨が折れる。

 

場合によっては1時間ぐらいかかった

 

しかもこれストーリーに関わってくるミニゲームもあるので、やらざる終えないんですよね。

 

ただね、ひとつ思ったことはこのリング、縁が覆われていて当たり判定があり、そこに激突するという事故がとにかく多いんだけど、このリングの縁いるかな?と思う。

 

縁を取っ払いカスっただけで通過判定にすればまだ難しくはなかった。

 

また、ホバーボードのスピードを出すにはトリックを決めなければいけないが、慣れるまでに時間がかかるんだよね。

 

と、いうのもトリック中、着地に失敗すると転倒してしまい減速どころかホバーボードから放り出されるんですよ。

 

ここにそこまでのリアルさは追及しなくてもよかったかなーと思ってしまった。

 

ちなみに、ホバーボードの操作性だが、カスタマイズでコントロールというステータスを上昇させることにより、コントロールがしやすくなるそうだが、正直あまり実感がなかった。

 

カスタムUIが分かりづらい

本作は主人公のステータスの他にホバーボードのスピードやコントロール機能をカスタマイズできるのですが、カスタムUIがとにかく分かりづらい。

 

カスタマイズするには敵からドロップした素材やフィールドに落ちている素材を特殊な機械に入れ能力値を上げることができるのですが、素材ごとにどの能力値が上昇するか記載されているものの、カスタマイズのやり方がイマイチわからず、適当にやっていました。

 

自由度が高いように見えるが、結局複雑になっているというか、見づらくなっていてはユーザーがカスタマイズやりたいと思えず結局適当になっていては、あまり意味がないと思うんですよね。

 

もう少し素材を絞って、シンプルに分かりやすいUIにしてほしかった。

 

ただ広いだけのフィールド

先ほど良かったところで探索についてご紹介させていただきましたが、ホバーボードで縦横無尽に駆け回る爽快感は面白かった、ただセミオープンワールドの広大なフィールドに言うほど障害物やギミックがなく、ただ広いだけの砂漠が広がっているだけで絶妙に面白みに欠ける部分もあった。

 

後半になればそれなりに探索場所も増えてくるけどね

 

しかも、探索しようにもファストトラベルはなく、結構な距離をただスピード出して移動するだけですからね。

 

所々にもう少しアスレチック要素が欲しかった。

 

一応、クリアするべく塔やカスタムアイテムが手に入る謎解きや中ボスは点在しているものの、点在しているだけ。

内容も似たようなばかりでやりごたえはなかった。

 

なので、セミオープンワールドという広さではなく、もう少し狭いフィールドだったらよかったのかも?と思う反面、そうするとホバーボードのスピード感が味わえなくなるのかな?といった絶妙な面白さなんですよ。

 

まとめ:スター・オーバードライブ

良かった部分と気になった部分が同じという不思議な感覚になったゲーム。

何かが足りない、何かが惜しい、といった絶妙なバランスで面白いとも面白くないとも言い難い作品でしたね。

 

なんだろう?全体的に中途半端に感じてしまった。

 

正直似たようなゲームでいうとソニックフロンティアがありますし、わざわざこのゲームをおすすめするかと聞かれると、これまた微妙でしたね。