ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『Spirit of the North 2(スピリット・オブ・ザ・ノース2)』ガーディアンを救うためキツネとカラスのコンビが謎解き大冒険するオープンワールドアドベンチャーゲーム【評価・感想】

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、ガーディアンを救うためキツネとカラスのコンビが謎解き大冒険するオープンワールドアドベンチャーゲーム『Spirit of the North 2(スピリット・オブ・ザ・ノース2)』のレビューをさせていただきます。

 

本作は2019年に発売されたSpirit of the Northの続編で、広大で美しいオープンワールドの世界を自由に探索し謎を解き、ガーディアンを救うことを目的にしているアドベンチャーゲーム。

 

主人公のキツネと相棒のカラスとともに冒険するのですが、全体的に評価すると非常に惜しい作品となっていました。

 

そんなスピリット・オブ・ザ・ノース2を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

美しいオープンワールドゲームが好きな方好きの方、探索や謎解きといったアドベンチャーが好きな方、激しい戦闘などが苦手でのんびりゲームを遊びたい方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【3点】

 

  • とにかく広すぎるマップにも関わらず何もない、ただ広いだけ

  • 没入感がななく達成感もない

  • ユーザーに何を伝えたいのかがよく分からない

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Spirit of the North 2(スピリット・オブ・ザ・ノース2)
ハード PlayStation5、Xbox
ジャンル アクションアドベンチャー
発売元 Silver Lining Interactive、Merge Games
開発元 Infuse Studio
発売日 2025年5月8日
総プレイ時間 20時間

 

プレイ後の感想

アクション要素や探索要素は少なめで、どちらかと言えば謎解きパズル要素が8割を占めており、ストーリーは一体何を伝えたいのか、何を訴えているのかサッパリ分からなかった、正直微妙と言わざる終えない作品でした

 

まずは本作の世界観ですが、三人称視点で描かれる息を呑むように美しい古の世界を舞台に大いなる謎を解き明かしていくアクションアドベンチャーとなっており、前作『Spirit of the North』の続編。

 

プレイヤーは荒廃したこの世界に生きるキツネとなって、相棒のカラスと共に闇のシャーマン「グリムニール」の魔手から失われた伝説のガーディアンを救っていくのが本作の目的となっている。

 

物語を聞くと壮大かつ感動するような展開が待っているかのように思えるが、実際にプレイしてみると正直期待外れだった。

 

まず、本作はオープンワールドの世界を自由に探索し謎を解き、各ガーディアンと戦い勝利し解放していくのですが、このオープンワールドがかなり裏目に出ている印象。

と、いうのもプレイヤーはあくまで小さなキツネを操作するのですが、とにかく足が遅い。

ダッシュしたとて、あくまでキツネなんですよ。

 

この小動物の走るというアクションだけで、広大なオープンワールドを探索させるにはあまりにも広すぎて、とにかくダルいと感じてしまった。

 

しかも、探索したとてこれといって何かあるわけではなく、強いて言うならキツネの見た目を変えられるスキンがあるだけ。

これの為に探索するのはちょっとなーと思ってしまった。

 

しかも、一応ファストトラベルもあるが、非常に使いづらい。

結局、目的地の場所からファストトラベルが出来るゲートは距離が離れている為、長い道のりを歩かされる。

 

この長い道のりが一番の苦痛で、移動中に何か戦闘があるわけではないし、アイテムがあるわけでもない。

本当にただただ走って移動するだけ。

ゲーム序盤では美しい森や川といった没入感がある景色が広がっているが、中盤に差し掛かると、どのエリアへ移動しても濃い霧や一面吹雪といった景色が広がっており、全く面白くないし、景色が代わり映えしないので飽きるを通り越して苦痛になってくる。

 

そして問題の探索と謎解き。

本作は8割ほど謎解き要素で残りの2割ほどが探索なのですが、探索がとにかく面倒くさい。

まず、ガーディアンが眠る神殿や塔へ入るにはキーアイテムを2つか3つ手に入れなくてはいけない。

このキーアイテムが祀られているダンジョンへ入るには、特定のアイテムが必要になるんですよね。

 

この特定のアイテムとは、オレンジ色に輝く小さな玉なのですが、これを消費することにより、ダンジョンへ入ることができる。

しかし、このオレンジ色のアイテムを手に入れる手段が、商人のアライグマからクリスタルと引き換えに手に入れるか、広大なマップのどこかに出現するのを待つか、この2つしかない。

 

マップがあまりにも広すぎるし、どこで手に入れられるかヒントもなければ、全く見当もつかないので、アライグマから買おうとするも、アライグマはマップの端の方に居たりするので、いちいち買いに行くのに30分前後かかる道のりを往復しないといけない。

 

これ、もうちょっとどうにかならなかったのか。

というか、オレンジ色のこのアイテム本当に必要だったのだろうか?

 

これを探すだけで30分ほどかかるし、ストーリーにもこれといって関りないし、マジで必要性を感じない。

 

素直にキーアイテムを手に入れられるダンジョンを楽しませて欲しかった。

また、ガーディアンが眠る神殿とキーアイテムのダンジョンがそれぞれ場所が遠すぎる。

 

とにかく長距離を移動させられては謎解きの繰り返しでめちゃくちゃ疲れるし、全く没入感がない。

 

謎解きに関しては一切ヒントはなく、自力で解く必要があるんですよね。

せっかく相棒のカラスがいるんだから、カラスを通してもうちょっとヒントをもらえたらよかったよね。

 

ただ、難しいながらも謎解きについてはめちゃくちゃ面白かった。

多少のゴリ押しはできるものの、ゼルダの伝説の謎解きを楽しくプレイできるユーザーなら間違いなく楽しめると思う。

それだけ頭を使いますし、パズル構成も素晴らしく面白かった。

 

そして肝心のストーリーですが、闇のシャーマンとかガーディアンとかそれっぽい単語が出てきていますが、全く意味不明で終わった。

 

主人公がキツネということもあり、会話シーンはなく、ガーディアンを救った後もこれといって感動や達成感はない。

 

淡々とガーディアンを救っていくだけなんだよね

 

ムービーシーンはあるようでないというか、おまけ程度に用意されているものの、ユーザーに何を伝えたいのかが全く分からない。

 

色々なところに読み物としてアーカイブが落ちているが、そもそもオープンワールドが広すぎて、いちいち集めに行こうとすら思わないから正直スルーしちゃいました。

 

世界観やコンセプト、グラフィックや謎解きとアクションアドベンチャーゲームとしては結構クオリティーが高く、期待できる内容だっただけに、ここまで期待外れなのが勿体ないというか、ショックだったな。

 

ここから、良かったところと気になったところを詳しくご紹介させていただきます。

 

良かったところ

難解な謎解き

本作唯一面白いと思えたのが謎解き。

 

スイッチを押して仕掛けを動かしたり、光と影を巧みに操り扉を開けたり、突き破ったり、風に乗って暗闇を移動したり、ゼルダ並の面白さと奥深さを感じました。

 

ヒントが全くなくその場に落ちているアイテムや自分のひらめきを信じて考えなくてはならないので、結構難しいといいますか、ひらめきがないと詰んでしまうこともあるような難易度でしたね。

 

ストーリー上の謎解きはクリアしたものの、サブで用意されているような謎解きに関しては結局意味が分からなかったものや、クリアできなかったものもあるので、ちょっと悔しい気持ちが残ったかな。

 

それほど難易度は高いと思うので、自信がある方は是非プレイして欲しい。

 

気になったところ

目的地への導線やヒントがない

本作はメインストーリーを進める場合、ガーディアンが眠る神殿へ行くことが条件になっているのですが、この神殿には3つのキーアイテムを集めてからでないと入れないようになっており、このキーアイテムを探すのがめちゃくちゃ難しいといいますか、手に入れるまでの導線やヒントが全くないんですよね。

 

マップを開くと小さなアイコンが点在しており、どのアイコンがどんな役割を示しているのかも分からないですし、仮にひとつのダンジョンをクリアしキーアイテムを手に入れたとしても、クリアしたという表示がされないので、いまいち何処へ行って何をすればいいのか、そして本当にクリアしたのか、キーアイテムはこれでいいのか、など全てが分からず手探りの状態でゲームを進めていかなくてはいけない。

 

プレイしていれば徐々にシステムを理解できるが、理解したからといって面白くなるわけではなく、全体的に淡々としていた。

 

この小さなアイコンの中にはサブミッションとして訪れる場所も含まれているので、どうも見分けが付けづらいですよね。

 

折角、相棒のカラスが居るんだから、カラスに道案内させるとか、アイコンを色分けするとか、もう少し分かりやすくしてほしかったかな。

 

SEなどがほとんどなく没入感がない

美しいグラフィックに、のどかでどことなく切ない世界観を演出しているにも関わらず、キツネの足音、カラスの羽ばたき、水の流れる音、木々の揺らぐ音など、自然の音がほとんどなく、BGMも静かすぎて没入感があまりない。

 

折角世界観が素晴らしく没入したかったのにちょっと残念な気持ちになったんだよね。

謎解きをクリアした時に流れそうな音もないし、全体的に淡々としているんだよね。

 

また、先ほどご紹介したようにストーリー中盤から濃い霧で覆われたり、吹雪で視界が悪かったり、灰が舞う火山地帯だったり、コンセプトは良いがとにかく何処も視界が悪すぎたかな。

 

動きがぎこちない

本作はキツネが主人公なので、動物的なしなやかで大胆な動きや操作感を期待していたのですが、なんかぎこちない。

 

段差を登る際に、足場に青い矢印が表示され、表示されている所に飛び移るというアクションがあるのですが、これがどうもぎこちないし、動物特有の動きではないんだよね。

 

先ほど没入感がないとご紹介させていただきましたが、このぎこちない動きも没入感が削がれているひとつなんだよね。

 

設定でパフォーマンスモードに切り替えても変わることがなかったのが少し残念。

と、いうか変に期待しすぎたのかもしれない。

 

スキルポイントは慎重に

本作は体力アップ、精霊力アップ、浮遊時間アップなど、キツネやカラスの能力値をアップさせることができるスキルツリーが存在する。

 

特定の謎を解くことによってスキルポイントが得られ、そのポイント使って好きなスキルを解放することができるのがだ、一度振ってしまったポイントは振り直すことができなくなるのでかなり要注意。

 

というのも、ラスボスが少し癖のある戦闘のため、おすすめはとにかく体力アップを最大値まで強化しておきたいところだが、戦闘に関係ないスキルにポイントを振ってしまうと、ただでさえ強いラスボスに、さらに苦戦させられることになる。

 

今時スキルって再振りが当たり前だと思うのですが、この仕様はかなり鬼畜でしたね。

僕は体力に全然振っていなかったせいで、ラスボスがマジで倒せなかった。

 

しかも、ラスボスの場合、戦闘前に1分ほどのムービーを見せられるのですが、死ぬ度に毎回見せられるもんだから、かなりストレス。

 

ムービースキップもないんだから、驚きを隠せなかった

 

普段から色々なゲームをプレイしている僕だからこそ、そういった細かいところが気になってしまう作品だったかなー?と思いますね。

 

まとめ:Spirit of the North 2(スピリット・オブ・ザ・ノース2)

前作をプレイしていないので、今回このような評価になってしまったかもしれませんが、逆に前作がどのような作品だったのか非常に気になりましたね。

 

今作と同じようなシステムだったら続編である本作はプレイしなかったかもしれない。

僕の期待が異常に高かったかもしれませんが、正直微妙な評価となってしまいました。