ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『ロスト イン ランダム ザ エターナル ダイ』前作のラスボスでもある邪悪な女王の幼き頃をベースにしたもう一つのダークファンタジー【評価・感想】

こんにちは! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、前作のラスボスでもある邪悪な女王の幼き頃をベースにしたもう一つのダークファンタジー『ロスト イン ランダム ザ エターナル ダイ』のレビューをさせていただきます。

 

本作は前作ロスト イン ランダムの続編ではなくスピンオフ作品で、前作の主人公のグースーの前に立ちはだかった邪悪な女王の幼き頃を描いたダークファンタジーになっている。

 

前作では3Dアクションアドベンチャーで、カードを巧みに操り自分だけのオリジナルデッキを組みプレイするゲームデザインだったのに比べ、本作は見下ろし型の3Dローグライクアクションゲームとゲームデザインが大幅に変わっていました。

 

そんなロスト イン ランダム ザ エターナル ダイを最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

ロストインランダムをプレイされた方、ローグライクアクションゲームが好きな方、ダークファンタジーが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【6点】

 

  • ローグライクのランダム性を活かしたロストインランダムのスピンオフ作品

  • 前作のラスボスの幼少期を描いたサイドストーリー

  • 本編クリア後のエンドコンテンツがむしろメイン

 

作品紹介

作品紹介
製品名 ロスト イン ランダム ザ エターナル ダイ
ハード PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル 3Dローグライクアクションゲーム
発売元 Thunderful Publishing
開発元 Stormteller Games
発売日 2025年6月18日
総プレイ時間 11時間

 

プレイ後の感想

前作とはゲーム性が大幅に変わり、ローグライクとなった本作ですがアドベンチャー要素は薄くなったものの、爽快感ある戦闘アクションと、主人公の成長を感じられるシステムがプレイしていて止め時が分からなくなるほど夢中になれた

 

まずは本作の世界観ですが、前作のラスボスとして登場した邪悪な女王こと『クイーン・アレクサンドラ』の幼き頃を描いたダークファンタジーとなっており、前作でも登場した黒きダイスが意志を持ち、自分のことを『ナイトのメア』と語り、歪んだ黒きダイスにアレクサンドラとその相棒ダイスのフォーチュンを閉じ込めてしまう。

 

黒きダイスの中にはかつてアレクサンドラが封印した宿敵や迷い込んでしまった人々が救いの手を差し伸べており、それらのキャラクターと協力しながら黒きダイスから脱出することを目的としています。

 

果たしてアレクサンドラは邪悪な意志ナイトのメアが作り出した悪夢から脱出することができるのだろうか?

 

といったストーリーになっており、前作からの続編ではなく、邪悪な女王アレクサンドラの過去をテーマとしたスピンオフ作品となっています。

 

前作のゲームデザインは3Dアクションアドベンチャーとカードバトルが組み合わさったちょっと特殊なデザインとなっており、ロストインランダムのレビューでもご紹介しましたが、キングダムハーツ チェイン オブ メモリーズのようなデザインなんですよ。

 

主にカードを使いデッキを組み、サイコロを転がして出た目のカードを使った戦闘アクションを楽しむものとなっており、ちょっと癖が強くて人によっては駄作と感じてしまうようなゲームだったんですよ。

 

雰囲気はゴシック調のダークファンタジーとなっており、ストーリーもよかっただけにちょっと惜しいなーといった印象でしたが、本作はそんな前作とは全く違ったゲームデザインとなっており、見下ろし型の3Dローグライクアクションゲームとなっています。

ダンジョンに潜る度にマップや地形、アイテムなどがランダムに生成され、敵にやられてしまうとそれまで集めたカードやアイテムを全て失う、まさに【ロストインランダム】のタイトルに相応しいゲームデザインとなっていました。

 

従来のローグライクゲームとシステムは同じようなものなのですが、本作ならではのオリジナリティーが面白んですよ。

前作でも活用したカード、そして相棒のダイス、更には多様な武器、そしてアイテムこれらを組み合わせながらアレクサンドラを強化しつつ、ボスに挑むのですが、これがとにかく面白かった。

 

まずはカードですが、前作では複数のカードでデッキを組んで戦ってしましたが、本作からはダンジョン内でランダムに手に入れることができる。

カードは一度に一枚しか装備することができず、取捨選択がかなり重要なアイテムとなっており、といった敵を状態以上にすることが出来る魔法や、時間を止めたり、追尾攻撃をしたり、攻撃特化の魔法が使えたりと、かなり重要なアイテムなんですよね。

 

特に敵を凍らせる魔法はチートかよって思うほど強く、このカードが手に入ればほとんどクリア確定まで思える強さだった。

 

そして、最も重要なのが遺物の宝箱真珠の宝箱

これは雑魚敵を全て倒したり、ちょっとしたボーナスステージの景品だったり、ボスを倒すことで手に入れられるのですが、これらはいわゆるスキルやステータスの役割になるんだよね。

 

ただ、手に入れればいいだけではなく、ステータスごとに色分けされており決まったマス目の中にビンゴを作るような形で配置することで、表示されている能力以上の能力を得ることができるんですよ。

これが非常に面白い作りで前作にはなかった新システムなんですよね

 

まず遺物の宝箱は特殊なスキルを獲得できたり、フォーチュンを投げた目の数字に応じて特殊な技が出せたりと攻略する上で必ず必要なスキルを手に入れられる。

 

真珠の宝箱はアレクサンドラのステータスをアップさせるのに必要なアイテム。

 

基本はこの2つを上手く色を合わせながらビンゴになるようにマス目にはめ込む必要があるので、意外とどこにはめ込むか頭を使いながら進む必要があります。

 

そして、なにより相棒のフォーチュンが強すぎた。

 

前作ではダイシーという名前のダイスを振り、出た目に応じて戦闘していましたが、今作ではフォーチュンという名前のダイスで、同じく戦闘中に振ることができます。

 

先ほどご紹介した遺物の宝箱から手に入れたスキルには、「フォーチュンの出目が6の時、敵の動きを止める」や「出目が1と3の時攻撃力アップ」など、実際にダイスを振って出た目で特殊能力が発動するいった戦闘アクションが楽しめる。

アレクサンドラは、剣、槍、弓、ハンマーから好きな武器を選ぶことができ、武器ごとの特性を使い雑魚敵やボスに挑むのですが、実はそれよりもフォーチュンを強化し、どの目が出ても特殊能力が発動するように、上手いことスキルを組むことができれば、アレクサンドラは一切攻撃しなくてもフォーチュンだけでクリアできるほど、バランスが崩壊するぐらい強くて面白かった。

 

前作にもあった、カード、ダイス、多様な武器をこのようにローグライクというジャンルで活用したのは、本当に面白かったです。

 

最後にストーリーですが、本作の主人公は前作のラスボスの幼少期なのですが、前作のように邪悪な雰囲気はなく、むしろ優しい女の子なんですよね。

 

スピンオフ作品ということもあり、ストーリーは繋がっていないのか、また前作の邪悪な女王となる前の前日譚なのか、少し分かりづらい部分はありました。

 

今作はマルチエンディングとなっているようなので、違うエンディングを確認すれば、その謎が解けるのかもしれないですね。

 

とにかく、前作をプレイした方はもちろん、プレイしていない方でも十分楽しめる内容となっていました。

 

良かったところ

爽快感あるローグライク

本作は一度敵にやられてしまうと手に入れたアイテムなどは全て無くなってしまい、ダンジョンも再び初めからプレイすることとなる、ローグライクというジャンル。

 

いわゆる不思議のダンジョンのようなゲームなのですが、実際に遊んでいて凄く爽快感がありました。

 

まず、キャラクターの動きがとても滑らかで素早いんですよ。

常にダッシュしている状態で移動でき、そこから瞬間移動のようなダッシュを使い障害物や敵をすり抜けながら戦略的に戦闘を楽しむことができました。

 

謎解きやギミックはほとんどなく、通路と部屋で区切られたダンジョンを攻略していくタイプで、敵を全滅させないと部屋から出られない。

 

意外にも全体攻撃や全体魔法のようなものが沢山あり、敵に囲まれた際もかっこよく一掃できるし、ローグライクとしては結構爽快感がありました。

 

ステージは全部で5つあるのですが、1ステージの広さは正直あまり広くなかった。

逆にそれがサクサク進みプラスに感じましたね。

 

手に入るアイテムは毎回ランダムなので、一喜一憂しながら楽しくプレイすることができた。

 

何度でも挑戦したくなる癖のあるアクション

僕は11時間ほどでクリアできたのですが、裏を返せば11時間死にまくり、同じステージを何度も何度も挑戦していたことになりますが、意外と苦痛には感じず、次こそは!と何度もプレイしていました。

 

何がそこまで中毒にさせていたのか

 

ひとつ言えることは、ダンジョン内で手に入れたアイテムは失ってしまうが、加護といって常時発動させられるスキルがあるのですが、これは失うことなく、むしろダンジョン内で手に入れたアイテムで強化や成長させることができるんですよ。

 

なので、一度やられてしまっても強くてニューゲームができる状態なんですよね。

 

きっとそれが魅力的で何度やられても、次向かう時は確実に成長した状態で挑めるので楽しかった。

 

さらに、ストーリーを一度クリアすると超難関ダンジョンがエンドコンテンツとして追加されるので、飽きずにずっと遊べる魅力があります。

 

気になったところ

実は本作これといって気になるところはなかった。

 

はじめボリュームが少し薄いかな?と思ったが、よくよく考えてみれば、2,000円ほどのゲームなので、11時間遊べれば十分だし、ゲームデザインやシステムに関してもストレスなく楽しくプレイすることができたんですよね。

 

前作とゲームデザインが全く違うことで購入することを躊躇している人が居るなら、そこは気にせず、絶対に楽しめるのでおすすめなんですよね。

 

まとめ:ロスト イン ランダム ザ エターナル ダイ

今回はゲームデザインのローグライクを上手くランダムと掛けたなーと思いましたね。

ストーリーは薄かったものの、スピンオフ作品としては十分に楽しめた。

 

今作が売れればきっと続編の製作をしてくれるはず!

是非皆さんもプレイしてみてはいかがでしょうか?