ゆあのゲームブログ

海外のゲーム、マイナーなゲームを主にレビュー記事を書いています。時より最新ゲームのレビューや攻略も書いています。

ゆあのゲームブログ


【レビュー】『Hirogami(ひろがみ)』デジタルの侵略者から世界を守る、全てが折り紙で出来たおとぎ話しのようなアクションアドベンチャーゲーム【評価・感想】

こんにちは!ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、全てが折り紙で出来たおとぎ話しのようなアクションアドベンチャーゲーム『Hirogami(ひろがみ)』のレビューをさせていただきます。

 

本作は世界と人物、全てが折り紙でできた和を彷彿とさせる幻想的な世界観となっており、過去にレビューさせていただいた、PS4で発売されたテラウェイやsteamで発売されたPaperKlay(ペーパークレイ)に少し似ている。

 

ただ、この2タイトルに関しては折り紙というよりもペーパークラフトに似ており、ひろがみはこの2タイトルよりも、より繊細で美しく仕上がっていました。

 

人物の動きやグラフィックがクレイアニメのような動きをしており、より折り紙の質感が伝わってくる、とても面白い作品となっていました。

 

そんなHirogami(ひろがみ)を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

3Dアクションゲームが好きの方、幻想的なストーリーが好きな方、インディーゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【7点】

 

  • 3Dアクションとしては難易度が高くそれなりに遊べる

  • 折り紙の世界観は魅力を感じ、画になるステージは美しかった

  • アクションが単調で派手さもなく地味に見える

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Hirogami(ひろがみ)
ハード PlayStation5
ジャンル 3Dアクションアドベンチャー
発売元 Kakehashi Games
開発元 Bandai Namco Studios Singapore Pte. Ltd.、Bandai Namco Studios Malaysia Sdn. Bhd.
発売日 2025年9月4日
総プレイ時間 9時間
youtubeで観る

レビュー動画

 

プレイ後の感想

繊細な折り紙の世界とデジタルの侵略者たちのキューブロックのグラフィックが水と油のような表現でとても分かりやすく美しかったが、ゲーム全体を評価すると物足りなさというか、派手さはなく、どことなく地味にも感じた惜しい作品でした

 

まずは本作の世界観ですが、プレイヤーはシシキ村の謎多き折り紙の達人「尋(ヒロ)」となり、繊細で美しい折り紙で出来たこの世界を冒険することとなる。

 

そんな不思議で幻想的な世界に突如現れたデジタル世界の「グリッチ」たち。

グリッチたちは折り紙の世界を蝕み、侵食し、均衡を崩していく。

 

尋は元々、動物の姿に変身できる能力を持っていたが、侵略者グリッチたちの影響でその力が弱まっていることに気がつく。

 

また、そんな動物たちも身体を蝕まれており、ひとりひとり助ける旅へ出かける。

 

果たして尋は、理性を失ってしまった住人たちを浄化し、世界に均衡を取り戻すことはできるのか?といった世界観となっており、繊細な折り紙の世界とデジタルな侵略者たちのコントラストが、不思議な世界観を作り出しているんですよね。

 

冒頭でもご紹介した僕が過去にレビューしたテラウェイPaperKlay(ペーパークレイ)に少し似ているが、折り紙の繊細さには叶わない魅力が詰まっていました。

 

まず主人公である尋は扇子を巧みに操ったり、動物たちの姿に変身できる不思議な力を持っており、これらを駆使してグリッチや浸食された場所を浄化することができるんですよ。

グリッチたちは見た目や形は黒く、さほど変わり映えしないが、持っている能力に個性があり、ビームを撃ってくるやつ、自身にバリアを張るやつなど、その能力はどれもいやらしいものが多い。

 

尋の持っている扇子で攻撃をし、グリッチを消し去ることもできるが、力を取り戻した動物たちで攻撃すれば、ほとんどが一発でグリッチを消し去ることができる。

動物たちの力は主に3匹に分けられ、アルマジロ、カエル、ゴリラとなっており、それぞれ能力の違いに明確な差があり、例えばアルマジロだとローリングしながら木箱を破壊したり、炎や溶岩の上を移動できる。

 

カエルは高い所へジャンプできたり、水鉄砲のようなものを口から出し敵の動きを止めることができる。

 

ゴリラは大きな岩を動かしたり、壊したり、またロープを掴みターザンのように移動することができる。

 

これらの能力を駆使し、蝕まれた世界を冒険するのですが、意外とこれが難しいというよりも忙しかった。

例えばPS5で発売されたリビッツ!ビッグ・アドベンチャーのように、次から次へとギミックが待ち構えているので、ひとつひとつのステージでいくつも変身を繰り返さすシーンが多いんですよ。

 

なので、僕は楽しめたのですが、忙しくて面倒くさいと感じる方もいるかもしれないですね。

そんなアクションやギミックがメインの本作ですが、もうひとつ難しい要素として、各ステージごとに目標が設定されており、ストーリーに関わるものとサブのようなものが設けられているのですが、中でもサブの目標で設定されている「無傷でクリア」するという条件が鬼難しかった。

 

当たり前ですが、一度でもダメージを受けてしまうとミスとなる為、ある意味死にゲーに近いハラハラした体験ができるんですよね。

ただ、それ以外にも「宝箱を全て見つける」「隠し通路を見つける」など、探索を楽しくさせてくれる目標も多かった。

 

これらの目標を達成するには動物の力を最大限必要とする場面が多かったので、どちらかと言えばエンドコンテンツとして楽しめる内容になっていたので、本作は一度ストーリーをクリアしてからが本番だと思いましたね。

 

アクションゲームに自信がある方は是非チャレンジしてほしいサブ目標のひとつです。

 

ここまでは、アクションゲームとして評価できるものなのですが、気になったところもありました。

 

それは盛り上がりに欠けるというところ。

世界観やストーリー、そして探索はやりごたえを感じたのですが、アクション面に至ってはどうも最後までプレイしていて単調なアクションだと感じてしまいました。

 

詳しくはこの後「気になったところ」でご紹介しているので、そちらも合わせて読んでいただきたいです。

 

それも踏まえて今回はこのような評価になりましたね

 

王道の3Dアクションゲームが好きな方は楽しくプレイすることができますが、ゲームとして一癖欲しいと思う方にとっては単調なアクションゲームに感じるかと思う。

 

個人的にはエンドコンテンツまで楽しんで、まあまあといったところでしたね。

 

良かったところ

繊細な折り紙の世界

グラフィックはとにかく美しく、上手く折り紙の表現ができていたと思う。

 

とくに、主人公の尋が空中を滑空するアクションがあるのですが、自身を一枚の折り紙へと変身させ、ペラペラの状態で気流に乗って空中をふわふわする様子が個人的には美しいと感じましたね。

 

浮遊を解除すると、途端に人型に戻りますし、動物に変身した時も同様に折り紙を上手く使っている様子が目に見えて楽しかった。

 

また、草木以外の水や炎といった自然は折り紙ではなく、リアル調のグラフィックを使っているのも評価できる。

 

と、いうのもPS4で発売したテラウェイを経験して分かったのですが、全てを折り紙で表現するには限界があるだろうし、どことなくチープな見え方になるんですよ。

 

なので、水と炎の表現はあえてバランスが取れているというか、より折り紙の魅力が引き立つ結果となっていた気がします。

 

これは、是非プレイして皆さん自身で実感してほしいです。

 

止まらないギミック

とにかくギミックが多く、リビッツ!ビッグ・アドベンチャーのように常に動き回り、常にギミックを攻略しているので、アスレチックアクションが好きな人は絶対にハマると思う。

 

後半のステージともなれば、崩れる足場に、動く足場、横から迫るギロチンに、ロープアクションと、クラッシュバンディクースーパードンキーコングのように、どこかで見たようなギミックのオンパレードとなり、その度に動物たちの力を切り替えながら攻略していくので、休む隙を与えてくれないほど。

 

先ほども軽くご紹介しましたが、難しいというよりも忙しいと思うほどなんですよね。

 

気になったところ

一工夫足りない

世界観やストーリー、繊細な折り紙の表現など、ゲームデザインはよかったけど、一癖足りないというか物足りない。

 

アクションがメインとなっているが、ただ進むだけでもう少し遊び要素の幅を広げて欲しかった。

 

例えば動物のアクションについて、ストーリーが進むにつれ使えるアクションが強力になり、それを使ってギミックを攻略していきますが、強化されるアクションが見た目的に変わり映えがしないんですよね。

 

ただ威力が上がるだけだし、使える場面も限定的過ぎた

 

また、それらの力を頼りすぎて、尋の本来の力や姿を使う場面が少なくずっと動物の姿で攻略することになるので、もう少し主人公の姿を上手く使って欲しかったかな。

 

とくにボス戦だけど、カエルのヒップドロップが強すぎてラスボス以外これで大体勝てる。

ボス戦は動物の力が使えなくなり、尋のみの力で倒すとかだったらまだ面白かったかもしれない。

 

尋が持つ扇子も強化されていくが、ただ風が出るようになるだけで派手さが全くなかった。

 

動物に変身も良かったけど、扇子に属性を持たせるとかもう少し扇子を上手く使いたかったかな。

 

世界観は美しいものの、どことなく地味な雰囲気もあったんだよね。

 

まとめ:Hirogami(ひろがみ)

今年発売されるインディーゲームの中でトップクラスに気になっていたHirogami(ひろがみ)ですが、思った以上に3Dアクションだったので、満足しました。

 

ただ、満足するにはストーリーをクリアしただけではなく、全ての目標を達成した後に感じられたかな。

 

ただクリアするだけなら9時間程度で攻略することができ、やはり物足りなさは感じてしまうので、やり込むの前提でプレイするといいかもしれないですね。

 

また、本作は珍しく今のところPS5とsteamでしかプレイすることができない独占タイトルとなっているので、PS5をお持ちの方は是非プレイしてみてください。