ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『ボウと月夜の碧い花』美しい和の色彩と気持ち和む和のBGMが心地良い硬派なメトロイドヴァニアアクション【評価・感想】

(^-^*)コンチャ! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、美しい和の色彩と気持ち和む和のBGMが心地良い『ボウと月夜の碧い花』のレビューをさせていただきます。

 

ずっと楽しみにしていた本作。

発表されてからずっと気になっていたキャラクターや世界観ですが、和の色彩に和を強調するBGMがまるで大神を彷彿とさせますよね。

 

それもそのはずで、公式Xでは大神をリスペクトしたようなポストがされており、やっぱり!と思いました。

 

ただ、大神とは違い本作は硬派なメトロイドヴァニアとなっており、難易度も丁度よく凄く遊びやすく丁寧に作られていました。

 

そんなボウと月夜の碧い花を最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

2Dアクションゲームが好きの方、メトロイドヴァニアが好きな方、インディーゲームが好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【8点】

 

  • 和調のグラフィックと音楽で丁寧に作られて美しい世界観

  • 難易度は初心者も楽しめるバランスが取れた難しさ

  • 探索要素は少し物足りなさを感じる

 

作品紹介

作品紹介
製品名 ボウと月夜の碧い花
ハード PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル メトロイドヴァニア
発売元 Squid Shock Studios、Humble Bundle
開発元 Squid Shock Studios、クリストファー・ステアー、Trevor Youngquist
発売日 2024年7月18日
総プレイ時間 15時間

 

プレイ後の感想

和調のグラフィックと音楽が世界観を丁寧に作り上げており、難易度は初心者でもプレイしやすいバランスが取れた難しさで夢中になってプレイすることができました

 

まずは本作の世界観をご紹介すると、

 

「本作は、日本の神話や民間伝承を題材に、色鮮やかな手描き調の世界を舞台にした探索型2D和風アクションゲーム。

 

プレイヤーは小さな妖怪・ボウとなり、様々なアヤカシたちの暮らす世界の危機を解決する冒険の旅に出ることになります。


ボウが持つ不思議な杖や様々なアクションを駆使し、空中を優雅に飛び回りながら、この世界を隅々まで冒険して、強大なアヤカシたちとの戦いに挑みます。

 

自らの使命とちょっぴりおかしなアヤカシたちとの出会いに導かれ、この世界の謎を解き明かしたボウを待つものとは」

 

と、いうような世界観なのですが、本作の魅力はやっぱり世界観。

和をモチーフにした手書き風のグラフィックは観るもの全てが美しく丁寧に描かれており、プレイヤーを気がついたら惹きこんでくれる没入感がありました。

 

また、グラフィックに相まって和調の音楽がとてもいい。

 

日本の伝統的な歌「さくらさくら」風の曲が流れたり、聴いていて耳が心地よくなる音色が至る所からするんですよね。

 

各ステージでも落ち着いた和調の音楽にはとても癒されました。

 

ボス戦もけして激しい音楽ではなく、落ち着きの中にちょっと激しさがプラスされていてグラフィックと音楽だけでもインディーゲームの中では最高峰と呼べるものでした。

ゲームのジャンルはメトロイドヴァニアとなっており、入り組んだマップを探索しながらストーリーを進めていくというもの。

 

メトロイドヴァニアと聞くと硬派なアクションゲームをイメージしますが、本作はいうほど硬派ではなく、初心者でも楽しめるようにどちらかと言えば、優しく作りこまれていた印象です。

 

ゲーム設定では初心者の方向けにサポートも充実していましたね

 

なので、普段から難しい硬派なアクションゲームをプレイしているユーザーからすれば物足りなさを感じてしまう部分はあるかと思います。

 

例えば、入り組んだマップといっても道に迷うということはなくマップを見れば目的地へすんなり行けるようになっており、あまり分岐がありません。

 

さらに道中敵にやられても、持っているアイテムなどをロストすることがないので、何回やられてもペナルティがありません。

 

これだけでもちょっとヌルゲーに聞こえてきてしまうかもしれませんが、本作の醍醐味は難易度ではなく、世界観とストーリーだと僕は感じたので、これらのことはあまり気にならずにプレイすることができました。

主人公ボウの成長システムとして、御守りといったアイテムや武器強化、また妖術と思えるほど派手な攻撃のダルマというものがあり、これらを探索して集める面白さもありますし、装備の組み合わせで難易度が変わってくるので、自分なりの戦闘スタイルも築けて凄く楽しかった。

 

ラスボスを倒すまでの総プレイ時間は探索含め約15時間程でクリアすることができるので、ボリュームはそこそこ多いかと。

 

もちろんストーリーだけではなく、サブクエストのようなものから謎解きまで幅広い遊びがギュっと詰め込まれているので、気になる方は是非プレイしてみてはいかがでしょうか?

 

よかった所

美しい和の色彩と気持ち和む和のBGM

本作は和を彷彿とさせるデザインとBGMでとっても癒される世界観でした。

公式がカプコンから発売された大神をイメージしていると言うぐらい所々似ている部分もあり、納得しました。

 

ステージやボス戦は全て気持ちが和む和調なBGMとなっており、主張が激しい音楽とは違い、プレイヤーを包み込んでくれる癒しがありました。

 

キャラクターももちろんですが、風景もひとつひとつ丁寧に作られており、ステージ毎の季節感や雰囲気はエンディングを迎えるまで飽きることなく没入することができました。

 

程よい難しさ

本作はアクションゲームでも難易度が高いとされているメトロイドヴァニアとなっていますが、驚くことに難しいと思う場面は少なく、初めてメトロイドヴァニアに触れるユーザーも楽しくプレイできるように設計されていました。

 

マップも言うほど入り組んではいませんし、ギミックも難しくなかった。

 

普段から高難易度のアクションゲームをプレイしているユーザーからすれば、少し物足りなさを感じる場面が多かったかもしれません。

 

ボス戦は多彩な攻撃パターンでプレイヤーを翻弄してくるのかな?と思いきや、これが意外とワンパターンな攻撃が多く、あっさり倒せちゃうボスばかりでした。

 

敵を一度攻撃すると主人公のボウが青く光り、瞬時に再びジャンプすることができるのが本作の特徴でもありますが、この特徴が逆に難易度を下げている気がしましたね。

 

というのも、ボス戦の場合、常にボスの頭を攻撃しつつ空中でジャンプしながら再び攻撃する、これを繰り返すことにより地面に足を付けずに空中の連続攻撃でボスを倒すことが可能になってくるんですよ。

 

少しテクニックは必要となってきますが、慣れてしまえばそれほど難しくないので、ゲーム全体を見ても難易度は程よいかと思います。

 

慣れてこれば簡単と思えるほどスラスラとクリアすることができました。

 

御守りのカスタマイズ

御守りアイテムがマジで面白かった。

 

御守りは特定のイベントをクリアしたり、隠された宝箱から手に入れることができるアイテムで、ボウのステータスアップや特殊なアクションを身に着けさせることができます。

 

本作はまずこの御守りを集めるところからスタートするといいですね。

 

圧倒的にこちら側が有利になる御守りがあるので、それを装備しているかしていないかによって難易度が結構変わってくるんですよ。

 

例えば攻撃範囲が広くなる攻撃速度が速くなるなどの御守りはボウの火力アップには欠かせない御守りですし、体力の上限がアップする御守りなんかもあります。

 

全部で32個あるので、収集する楽しさもありますしね。

なにより御守りのデザインも可愛いですし、このシステムは最高に面白かった。

 

早い段階で色々できる

メトロイドヴァニアのゲームって今では物凄い数が発売されており、本当に難しいものから簡単なものまで数えきれないほどありますよね。

 

中でも本作の場合、今まで僕がプレイしてきたメトロイドヴァニアの中でも序盤からいきなり色々できちゃうんですよ。

 

例えば、ファストトラベルが意外と早い段階で使用可能になるし、浮遊、ダッシュ、壁蹴りなど、後半覚えそうな特殊アクションも序盤近い段階でほどんどのアクションを覚えられます。

 

なので、早い段階で広いマップを探索することができ、ボウの強化や御守り集めなど、ストーリーそっちのけで、やりたいようにプレイすることができるんですよね。

 

これの何が良いって、メトロイドヴァニアってマップ上に特定のアイテムを見つけて、後で回収すればいいやって放置しておくと、そのアイテムが何処にあったのかすぐ忘れちゃうことってないですか?

 

ただ、アイテムをとりたくても特殊アクションを覚えていないから今は無理とかありますよね。

 

本作の場合、そういったことがほとんどなく、序盤でほとんどのアクションを手に入れることができるので、新しいマップへ行っても目に入るアイテムが結構な確率ですぐに手に入れることができます。

 

これが良いか悪いかはユーザーによって結構賛否分かれそうですが、僕はマップをいちいち覚えておくことができないので、早い段階で色々なことができる状態になってくれる方が嬉しいんですよね。

 

気になった所

気になった所はこれといってなかった。

それほどまでにゲーム全体を見ても完成度は高く丁寧に作られていたんだろうね。

強いて言うなら隠し要素やエンドコンテンツがもう少し欲しかった所ですね。

 

多分ですが僕がクリアした感じ隠しボス居ないように思えたんですよね。

もし、いる場合コメント欄にて教えてほしいです。

 

まとめ:ボウと月夜の碧い花

凄く楽しみにしていただけあって予想を超える面白い作品でした。

ラスボスだけ難易度間違えてないか?というほど難しく、倒すのに軽く1時間は掛かったね。

インディーゲームでは珍しくパッケージ版も発売されていますし、お値段も2,000円台とお安いので、気になる方は是非プレイしてみてください。