ゆあのゲームブログ

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【レビュー】『Another Crab's Treasure(アナザークラブトレジャー)』大事な貝殻を奪われた心優しいヤドカリの壮大なソウルライクな大冒険が始まる!【評価・感想】

(^-^*)コンチャ! ゆあです。(@yua_gameblog)

 

今回は、大事な貝殻を奪われた心優しいヤドカリの壮大なソウルライクな大冒険『Another Crab's Treasure(アナザークラブトレジャー)』のレビューをさせていただきます。

 

一見可愛らしいキャラクターに騙され、子供向けのアクションゲームかと思いきや、かなり硬派なソウルライクなアクションゲームとなっており、その難しさは他のソウルライクゲームに引けを取らない程。

 

装備の強化やアクセサリー、スキルツリーとゲーム性もしっかり作られており、やりごたえのあるゲームでした。

 

そんなアナザークラブトレジャーを最後までプレイしたプレイ後の感想とともに『良かったところ』『気になったところ』をご紹介させていただきます。

 

ソウルライクのゲームが好きの方、ダークなストーリーが好きな方、可愛らしい世界観が好きな方におすすめのゲームです!ぜひ参考にして下さい。

ネタバレ内容が含まれますのでご注意してください。

 

このゲームを簡単に説明すると

10点満点中【9点】

 

  • ソウルライクという硬派なアクションゲーム

  • 世界観は可愛いがかなり難しい

  • ゴミを装備にするという発想がこのゲームならではの世界観が面白い

 

作品紹介

作品紹介
製品名 Another Crab's Treasure(アナザークラブトレジャー)
ハード PlayStation5、Switch、Xbox
ジャンル ソウルライク
発売元 Aggro Crab
開発元 Aggro Crab
発売日 2024年4月25日
総プレイ時間 15時間

 

プレイ後の感想

貝殻の代わりにゴミを防具として使い、様々なゴミによってユニークなスキルが使える、見た目とは裏腹に硬派なアクションが楽しめるソウルライクなゲームでした

 

まずは本作の世界観をご紹介すると

「舞台となる海底世界では、落ちているゴミは生活手段であるだけでなく、ファッションから銃器に至るまで、あらゆる物として利用される貴重な資源。

 

しかし、ゴミの汚染によって「ヘドロ」という謎の感染症が発生してしまい、海全体が滅亡の危機に陥っています。

 

そんな世界を救うべく立ち上がったのがヤドカリである主人公のクリル。

果たしてクリルはこの海底世界を救うことができるのか!」

 

ということなのですが、本作はダークソウルエルデンリンクでいうソウルライクなゲームとなっており、見た目とは裏腹にかなり硬派なアクションゲームでした。

 

レベルを上げ、自分のスタイルにあったステータスをアップさせ、様々な能力が得られるアクセサリーを装備し、強敵のボスと戦う。

 

ジャスト回避やパリィなどもあり、戦闘アクションも豊富。

舐めてかかると結構死にます。

ソウルライクなゲームって大体暗いストーリーだったり、重い世界観に比べ、本作は主人公がヤドカリでサメやイカといった海洋生物が敵のポップな世界観で繰り広げられます。

 

また、海の中ということもあり、色々な可愛い海洋生物が登場します。

 

そして、主人公がヤドカリということを活かし、海に落ちているゴミをヤドカリのお尻に装備することによって防具として扱い、ゴミによって様々なスキルが使えるようになるんですよ。

これがものすごく面白くて、例えばレゴブロックや空き缶、ペットボトルのキャップなど、ゴミの種類はなんと69種類あり、かなり豊富で色々なゴミを装備しては見た目を楽しんだり、自分に合ったスキルを厳選する楽しさがありました。

 

これが上手いことできており、ゴミを装備している場合、敵から攻撃を受けた際、直接体力が減るのではなく、まずはゴミの耐久値が減ってから体力が少し減るという仕様になっているんですよね。

 

ゴミにも耐久値が低いものから高いものまであるので、特にボス戦では耐久値のゴミを装備して挑むとかなり有利になります。

 

また、耐久値の他にもステータスに関わる能力がアップしたり、各ゴミのスキルによっては回復や広範囲攻撃と戦闘アクションのボリュームがとにかく幅広く、めちゃくちゃ面白い。

 

ゴミを装備せず裸のまま突っ込むとガードが出来ず、すぐにやられちゃうんですよ。

 

また、ゴミを武器であるフォークにくっ付けるとハンマーとして使えるようになり、敵に合わせて臨機応変な戦闘が楽しめます。

 

なので、まずはゴミ探しとゴミ厳選する必要があるのですが、厳選するのがマジで楽しかった。

さらに一度装備したゴミはコレクションアイテムとして収集され、実績が残るんですよね。

コレクターアイテムとしても活躍しているので、新しいゴミを見つけるたびについついお尻にハメたくなっていました。

 

そういった可愛く面白い本作ですが、内容はマジで硬派なソウルライク。

 

冒頭でもご紹介しましたが、ダークソウルのような難しさがあり、雑魚敵でも余裕で殺されるぐらい高難易度です。

 

雑魚敵でも一体一体慎重に戦わないといけないハラハラ感はプレイしていて手に汗握る体験できました。

 

その理由としては本作、遠距離攻撃がほとんどなく、基本は近距離攻撃しかありません。

どんなに敵が強くても接近して戦わなくてはいけないですし、ジャスト回避とパリィが絶望的に難しいんですよ。

 

結局僕は距離を取って攻撃を繰り返していました

 

もう少し、敵の大勢を崩せるアクションや技があってもよかったのでは?と思うほど、そういったアクションが少なかったので難しく感じました。

 

とはいえ、他のソウルライクゲームに比べればまだ楽な方でしたけどね

また、マップの作りこみがかなり良かった。

一本道ではないし、分岐しているところが多くて探索意欲が湧くんですよね。

 

知らず知らずに寄り道して沼にハマり、めちゃくちゃ強いボスに出くわして死ぬ、なんてことがたくさんあるんですよ。

 

マップの作りもソウルライクな雰囲気があり、止め時が分からなくなるほど夢中になれました。

 

見た目が可愛いので子供向けゲームかな?とスルーしていた人、ソウルライクゲームが好きな人は絶対に本作はプレイして損はない面白いゲームなのでおすすめです。

 

よかった所

ゴミを上手く使ったゲーム

本作の装備品はお尻に装備するゴミとアクセサリーのみとなっており、武器は基本1種類しかありません。

 

武器の場合、強化して強くする他にフォークにゴミを付着させてハンマーにするだけなのであまり面白味がありませんが、なんといっても防具であるゴミの種類がものすごく多いんですよ。

 

全部で69種類あり、中には隠れゴミのような珍しいものまであるので、広いマップを探し回る楽しさがありました。

 

ただ、なんといってもゴミをここまで上手く表現したのは面白いですよね。

 

しかも、ただ防具や武器にするだけではなく、主人公をヤドカリにし、ゴミをヤドカリのお尻に装備させ、それを防具に見立てるアイディアに僕は惹かれました。

 

この発想はヤドカリ以外ありえないですからね。

 

また、同じく敵もゴミを防具や武器として扱っていますし、この世界の通貨はなんとプラスチックだったりと、現実世界のゴミ問題を少し考えさせられる内容もちらほらとありました。

 

広大なマップ

本作は一本道を進むゲームではなく、広大なマップを自由に探索しながら攻略できるゲームで、ストーリーとは別に隠されたマップへ行き、隠れたボスと戦ったり、隠されたゴミを見つけたりと、探索好きにはたまらない内容になっていました。

 

謎解きはほとんどなく、敵の種類も多く、ソウルライクということもあり、慎重に進まざるおえない高難易度のマップは常に緊張感を持って攻略でき、達成感と疲労感が入り混じる体験ができます。

 

へんてつもない所でいきなりボス戦が始まった時の「え?マジかよ!」と言う感覚は本作の面白味を更にアップしてくれる演出でした。

 

ただ、そんな面白いマップの作りなのですが、ひとつだけ気になったところがあったので、ご紹介させていただきます。

 

気になった所

マップが見づらい

本作はちょっと広めのマップが故に、今自分がどこにいるのか分からなくなる時があるんですよね。

 

しかし、ミニマップはないですし、誘導してくれるアイコンもありません。

さらにメニュー画面で全体図を見ると、一応自分の居場所のアイコンは表示されているものの、マップを引きで見ることが出来ない為、マップ全体を把握することがかなり難しいんですよね。

 

せめて、全体図を引きと寄りどちらも確認させてほしかった。

これだけで、だいぶ探索意欲が変わってくると思うんですよね。

 

バグが多い

せっかく評価が良く、ものすごく面白いゲームなのにマジでメンタルがやられるバグが多かった。

 

僕が体験したバグは、岩にスタックする地面が抜け無限落下する敵をロックオン出来なくなるオートセーブが機能せず6時間分のデータが吹っ飛ぶといったところ。

 

スタックや無限落下はたいして重要なバグではないし、他のゲームでも出会うバグなのでまだ許せるが、オートセーブが機能しないバグは絶対にダメでしょ。

 

ましては本作はソウルライクゲーム。

6時間分のデータが吹っ飛んだわけですが、この6時間の中にはボス3体分も含まれているんだよね。

 

どうしてこのような現象が起きたのかは謎だけど、一瞬頭が真っ白になったよね。

 

なので、本作とプレイする際、オートセーブを信じきると危ないので必ず手動セーブをすることをおすすめします。

 

まとめ:Another Crab's Treasure(アナザークラブトレジャー)

トレーラーを観た時なんとなくソウルライクゲームだろうなーと思っていたけど、ここまで本格的だとは思わず、舐めていたら痛い目に合いました。

 

かなり面白くボリュームも十分あり満足度あるゲームでした。

 

ただ、インディーゲームなだけにあまり話題になっていないのが寂しいので今回このレビューをキッカケに少しでもプレイしたい!と思っていただける方が増えたら嬉しいです。